2017-08-11

娘のこと

娘がチック症になった。やたらと目をしばたかせる。たぶん、ストレスが原因だろうと思う。

うちは母子家庭だ。昨年、離婚した。当時、娘は小1だった。ずっと一緒に暮らしていたパパがいなくなり、やはりつらい気持ちなのだろうか。

娘は二年生になってから、本ばかり読んでいる。近視なので、分厚いレンズメガネをかけている。振動に強いという、ゴーグルのような形のメガネで、子供にはそれが最適だという。でも、そのゴーグルのようなメガネをかけて、一心に本を読んでいる娘の姿が、何となく不憫に見えてくるのだ。

まり本を読みすぎないように、注意もしているけれど、娘はどうにも夢中だ。学校図書館で、シャーロックホームズを順番に借りてきては、貪り読んでいる。

娘は学校友達がいないのではないかと、心配でならなかった。それとなく尋ねても、反応は薄い。もしかしてメガネチック症のせいで、バカにされているのではないか。そんな不安がよぎった。

つい先日、私の誕生日パートから帰ると、娘が家にいなかった。午後6時。この時刻に家にいないなんて、初めてだった。私は不安になり、動悸が激しくなった。奥の間テーブルに書き置きがあった。

パパをさがしに行きますさようなら

腰を抜かすとはこの事かと、実感した。私はテーブルの前にへたりこんでしまった。手紙を持つ手が震えた。

まずどうすればいいのか、考えをまとめようとした。警察学校、親、誰に連絡すべきなんだろう。うまく頭が回らなかった。

パンパンと、大きな音が鳴った。押し入れの中からクラッカーを持った子供たちがわらわら出てきた。

娘を含めて、5人。

みんな、娘の友達だそうだ。相談して、私の誕生日を祝いに来てくれたのだ。押し入れに隠れるのも、書き置きも、娘のアイデアだった。

私は、うれしさと、娘にたくさん友達がいたという安心感と、こんな悲しいイタズラをさせてしま申し訳なさと、いろんな感情がぐしゃぐしゃに混ざって、声を出して泣いてしまった。

私があまりに泣くので、子供たちが少し引いてしまった。うれしくて泣いてるんだよ、と慌ててみんなに説明した。じっさい、うれしくて泣いたのだ。でも、そんなに単純な感情でもなくて、なんともいえない。

どこで覚えたのか、娘たちは、寒天ゼリーを作ってくれていた。美味しかった。一口食べたとき、また涙が出そうになったので、今度はぐっと堪えた。

寄せ書きもくれた。見たこともない友達ママの為に、みんながメッセージを書いてくれていた。

娘が友達に恵まれていて、本当に、飛び上がりたくなるぐらい、嬉しかった。

でも、やはりチック症については心配なので、近いうちに医師相談してみようと思う。

娘を育てていると、知らなかった感情に、次々と出会います。その感情について、立ち止まって考えるまもなく、娘はどんどん成長していく。いつのまにか、私が予想できないようなことまで、するようになっている。

私がメソメソしていてはいけない。娘の方が、よほどたくましくて、面白い。そんな気がした誕生日でした。

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