ビッチ、ヤリマン、腐女子、鬼女、喪女、ブス、スイーツ(笑)……
女性絡みの呼称、蔑称は数あれど、これらは全て、「ある属性を持った一部女性」を指していることが明確になっている。
例えば、最近聞かなくなった言い方ではあるがスイーツ(笑)は主にオシャレスイーツを好み恋愛脳のキラキラリア充女性を指しており、女性の中でも小学生の女の子や根暗で不細工な女性やおばちゃんはスイーツ(笑)と言われることはない。
上記の蔑称の集大成のようなもので、これは全ての女性にあてはまる。全ての女性には女性器がついているからだ。
パニック映画で10歳の外国人少女が恐怖で大声を上げれば「これだからまーんは!」
もう閉経してそうな歳の女性タレントの失言にも「これだからまーんは!」
老いも若きも美女もブスも彼らに言わせれば「まーん!まーん!まーん!」である。なぜなら彼女たちはみな女性器がついているから。生殖能力や性的対象になるかどうかは関係がなく、男性器と違い陰のモノである穢れた女性器(まんこ(ま~ん))がついていればま~んなのだ。女性を女性器で呼ぶ文化は、性的対象が男性、つまり同性愛者の男性が集まる板から始まったということもあり、女性器がついているイキモノ全てを憎むかのように、どこもかしこもまんまんまんまん合唱する声が聞こえてくる。
しかし、時折、文句のつけどころがないほど美しい女性であるとか、素晴らしい行いをした女性に対しては、ま~ん(笑)の声が聞こえない。
いつもみたいにま~んって言わないの?と問われた時、いつもまんまん鳴いている人たちは口を揃えて言う。
「この人はま~んとは違うから」。
さも最上級の褒め言葉のように言っているが、この言い分はいつ見てもよく分からない。彼女だって女性器がついているじゃないか。ま~んがついているのに、ま~んではないとはこれいかに。
それを言われた女性はどう思うのだろうか。まあっ!私はま~んじゃないのね!ま~んが付いているけれど、ま~んじゃないのね!嬉しいわ!そうやって誇らしい気持ちになるのだろうか。
男性の中でも三次元女性すべてが憎い人たちの間で、三次元女性すべてを叩くことができるこの呼称が流行ったのだと思っていたのだが、ま~んと言った口で三次元女性を褒めることもあるのだ。
ま~んと女性は違うらしい。
「俺はま~んは嫌いだけどオマエは別」、なんだか「俺はホモじゃないけど男の娘は好き」みたいな言い方だ。もはや女性は一部ネット民の男性にとって本来の性的対象から外れてしまったのだろうか。