糞みたいな上司の下で怒鳴られながら、この仕事は向いていないんじゃないかという思いを紛らわして、飲み込みながらなんとかこれまでやってきた。
そして先日、仕事終わりに過呼吸で倒れて、それから仕事に行けなくなった。
休みをもらった当初は、上司ぶっ殺すとか泣き叫んだり、ただボーっとしているだけで涙が流れてきたりしたけど、一週間も寝ているうちに完全に落ち着いた。
この数か月は仕事を頑張ろうという気持ちが自分の中にあって、モチベーションが高い状態で仕事をしてきたつもりだった。
結局、芯にはこの仕事が向いていないんじゃないという思いがあって、散々罵倒してきた上司の言葉を思い出すと仕事に戻る気力がどうにも湧いてこない。
他人事であれば綺麗なことはいくらでも言える、自分の可能性にチャレンジすればいいじゃないか、やりたいと思う方に進めばいいんだよ。
いっそのこと積み上げてきた全部をぶっ壊してしまいたくなる。
知り合いに片っ端から連絡して毎日おごりで飲み歩いて、毎日心配して連絡してくれる彼女をよそに元カノに連絡してみたり、三日後に海外に行く航空券をとってみたり。
仕事なんか辞めて、貯金も全部使い果たして、彼女のことも全部清算して。
そしたら楽になるんじゃないかなんて。
そんなわけないんだけど。
いっそ死んでしまった方が楽なんじゃないか、いっそ全部捨ててホームレスになった方が楽なんじゃないか、みたいな極限状態に陥った人が判断力を失った状態ってこんな感じだろうか。
今まで自分が積み上げてきたものを壊してしまうのは明らかな損失だ。
その損失と、元の生活に戻り我慢を続ける損失、どちらが大きいのか。
判断ができない。
いつ決めるのが最善なのかもわからない。
何かを決めてしまうのが怖いし、将来の展望なんてそんな簡単には見えてこない。
一度失った勤勉さはそう簡単にはまた手に入らない。
「一度怠けてスポンジみたいになった脳みそっていうのは、なかなか元には戻らないよ」大学の頃お世話になっていた教授の言葉を思い出す。
でも今いる状況っていうのはすごく楽で、抜け出したくないとも思ってしまう。
今はあんまり何の感情も無くって、不幸ぶってこんな風に自分語りをするのはダサいなあと思うけど、誰かに伝えたくなってこんなことを書いてしまった。