ファシズム的性格は、通常権威には追随、自分より下のものには権威をふりかざす性質をもっています。
さらに、アドルノらによると、以下の9つの特徴に該当する項目が多いほど、ファシズム的人格特性を呈するのだといいます。
1.因襲主義
慣れ親しんだ中産階級的な価値にしがみつく
2.権威主義的従属
集団内部の理想化された権威に追従し、批判しようとしない
3.権威主義的攻撃
慣習となっている価値に違反する人々を見つけだし、これを非難し、排除し、処罰しようとする傾向
4.反内省的態度
主体的で柔軟な精神に敵対する
5.迷信とステレオタイプ
個人の運命について神秘的に規定しようとする傾向
6.権力と「剛直」
支配−従属、強者−弱者、指導者−信奉者という先入観でみる。権力者への自己同一化。もともとの自我の属性に過度にこだわる
7.破壊性とシニシズム(冷笑主義)
人間的なものへの一般化された敵対と悪意
8.投影
粗野で危険なものが世界に増大しつつあると信じこむ傾向
9.性
性的な「行為」について大げさな関心の示し方
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