2016-11-22

井の中の蛙でありたかった

ポケモン

小中学生ときには、学内で一番強かった。

レベル100のバンギラスでギッタバッタっと友達を薙ぎ払っていた。

誰それが強いと聞けば勝負を挑み、バンギラスで噛み砕いては悦に浸り、とにかく楽しかった。

高校ではゲームから離れた。

進学に伴って上京し、余暇時間を潰すためになんとなく立ち寄った中古店でポケモンを買ってみた。

「ワイファイ」いまでは当たり前だが当時の僕は知らなかった。

無線LAN」との違いがわから店員に尋ねたがキョトンとされ、未だに正しく理解できていない。

ともかく、ゲームから離れたほんの数年の間にゲーム機ネット対応していた。

ストーリーを1巡し「勝てなくて良いや」という軽い気持ちmixiの「ポケモン対戦募集コミュから対戦相手を見つけた。

初のネット対戦惨敗だった。

悔しさを感じ、自分理論で「最強」を作り再チャレンジした。惨敗だった。

訳がわからず、「ポケモン 最強」とググってみた。カンニング。後ろめたい気持ち攻略本アンチの僕にとってプライドを捨てた行動。

個体値」「努力値」すぐに出てきた。

同じレベルバンギラスでも能力に開きがあることに気づいていた僕は、「個体値」「努力値」を感覚としては理解していた。ネットに答えがあった。

すぐに実践し、「最強」を作った。勝利した。

また戦った。敗北した。

結局のところジャンケンだった。

運ゲー

正確には敗北の可能性を減らすことは出来そうだった。

「素早く、大きいダメージ効果的に与え」「相手から被害を極力小さくし」「余計な手間を相手押し付け」「確率を安定させる」

ポケモン性格性格タイプとワザと....

途方もない計算を考えるのは楽しかった。

が、分岐図が多すぎる。実践する手間を惜しめなかった。

ただただ面倒で、ボタンを押している時間無駄だと認識したときポケモンを辞めた。

井の中の蛙で、極小のサークルで1番であれば良かった。

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