ドハマリし、Twitter等で様々な情報をかき集めた後に、先日2回目の上映に参加。
未見で、今後ネタバレ無しで楽しみたい方はご注意。
タイトルにある通り、矢口と赤坂が立川広域防災基地の屋上にて、
ゴジラへの多国籍軍による熱核兵器攻撃を政府が認可したことを話すシーンについて、
非常に細やかな演技があったように感じた。
屋上にて、赤坂が矢口に政府による熱核兵器の認可を伝えたとき、
ゴジラ凍結作戦(通称ヤシオリ作戦)を進めている矢口は強い口調で反論する。
一方、対比するように赤坂は冷静な口調で熱核兵器攻撃の必要性、
そしてゴジラ(赤坂の言葉では『巨大不明生物』だが)滅殺後の日本の復活まで考えることの必要性を説く。
このとき、赤坂は「巨大不明生物駆逐後の日本のことまで考えることが我々の仕事だ」と言い切るときは矢口の目をまっすぐに見ているが、
熱核兵器の必要性について述べるときは矢口と目線を合わせていないのである。
直前のシーンでは、里見総理大臣代理から熱核兵器攻撃認可の旨を、
目を見据え、身を乗り出しながら聞いていたのにもかかわらず、だ。
他の場面でも、赤坂は他人と話すときはしっかりと目を見て話す人間である。
それにより、このシーンの、目線を下に逸らしながらの会話が強烈に印象に残った。
考えられる理由はただ一つであろう。
赤坂は日本の政治家として冷静かつ現実的な選択、すなわち熱核兵器の使用を推進する一方で、
一見淡々と、見方によっては非情に物事を進めているように見えてしまう赤坂だが、
それを如実に表現したシーンであったように感じる。
その後、里見総理大臣代理に対する「総理、そろそろ好きになされては如何ですか」という進言に繋がるのである。
以上、他に多くの方がお気づきかもしれないが、
自分が2回目の観賞の中で最も気に入っているシーンの紹介であった。
またいずれ、3回目の計画を立てようと思う。
備考: