このところ、ふと気がついたら駅前のインド化が着実に進んでいることに気付いた。
5年前に引っ越してきた頃は日本の居酒屋FCのオーナーがインド人だった程度だ。
メニューにオリジナルインド料理が並んでいたことに驚ろかされた。
とても愛想よくキビキビと働く姿を見て、このままじゃ日本人ピンチだなだなんてつれと笑いながら話をしていた。
消して大きな店ではないが、テイクアウトメニューを多く用意するなど、一生懸命に商売をしていた。
その頃には駅前にインド風の格好をした人たちがホームレスに紛れて夕涼みにたむろする姿を頻繁に目撃するようになった。
そうしている間に、さらに一回り大きなカレー専門店、ネパール料理専門店ができた。
駅の周辺だけで、インド人経営者の飲食店が少なくとも4つあることになる。
それを最低限の設備改装と、身内がこぞって行った装飾とで新しい店に作り変えてしまうのだ。
採算が見込めないのかしばらく放置されていた物件にも関わらず商売を始めようとするのだから、そのたくましさは尋常ではない。
すぐに潰れてしまうかとおもいきや、常にインドの人で埋まっているので、残り少ない日本人客だけでも商売が成り立っていそうな様子だった。
表向きは香辛料を扱っているが、中に入ると衣服やDVなどの生活用品もおいてあった。
つまり、それだけインド人のニーズがあるということであり、ここにインド人の生活が根付いているということを意味しているというわけだ。