2016-04-12

工員の愚痴

製造現場でのトラブル根本的に解決するには、ハードの改良か、教育しかないわけで。

金をだしたくないからさ、ハードの改良には踏み切らずにさ、教育問題としてなんとかしようとするわけ。

「ちゃんと教えないのが悪い」

と。

そりゃね、「こういう時はこうする」

ルールを1つ教えるのは簡単だよ。

でも、それが100も1000もあると、薄給で集まる派遣高卒にはちょっとキツい。

今日からこの時はこうすることにします」

って新しいルールを5人に伝えるのは簡単でも、100人に伝えるのは大変だよ。

「やっぱり逆効果だったのでやめます

ってなったら、またものすごく伝える労力が発生するわけで。

高学歴エリート部長にはわかんないかもしんないけど、ひでえのしか集まんないんですよ?

シフトで動いていて、全員揃ってミーティングってわけにはなかなか出来ないんですよ。

全員にクリック1つでメール送信出来る部長には、机もPC支給されてない派遣に新しいルールを伝える大変さがわからんのです。

マネジメントが出来てないって現場長を責めるけど、あれも無理だと思う。

一緒について、何度も教えて、何か月もしっかり教えてしっかり出来るようになってから作業に入ってもらう、それならとにかく、

「人数は集めた!納期に向けて作れ」

でしょ。

中堅どころはミスなく仕事をするよ。

徒弟制にも似た、終身雇用年功序列でじっくり手仕事だけ教わってたから。

でも、彼らを現場長にして、派遣社員をわんさか入れたところで、彼らの工員としての能力現場長としてのマネジメントする能力とは別だし、部長が考えるほど派遣社員は戦力にならない。

ズブの素人でもラインに入れるようなシステム教育プログラムがあったら、今頃どこの会社トヨタになってるよ。

そんなの簡単じゃないからトヨタは凄えんだよ。

教育に金を掛けるくらいなら、ハード投資して人間を排したラインにしたほうがマシだと思うんだけど、なんでわかんないかな。

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