製造現場でのトラブルを根本的に解決するには、ハードの改良か、教育しかないわけで。
金をだしたくないからさ、ハードの改良には踏み切らずにさ、教育の問題としてなんとかしようとするわけ。
「ちゃんと教えないのが悪い」
と。
そりゃね、「こういう時はこうする」
とルールを1つ教えるのは簡単だよ。
でも、それが100も1000もあると、薄給で集まる派遣の高卒にはちょっとキツい。
って新しいルールを5人に伝えるのは簡単でも、100人に伝えるのは大変だよ。
ってなったら、またものすごく伝える労力が発生するわけで。
高学歴でエリートの部長にはわかんないかもしんないけど、ひでえのしか集まんないんですよ?
シフトで動いていて、全員揃ってミーティングってわけにはなかなか出来ないんですよ。
全員にクリック1つでメール送信出来る部長には、机もPCも支給されてない派遣に新しいルールを伝える大変さがわからんのです。
マネジメントが出来てないって現場長を責めるけど、あれも無理だと思う。
一緒について、何度も教えて、何か月もしっかり教えてしっかり出来るようになってから作業に入ってもらう、それならとにかく、
「人数は集めた!納期に向けて作れ」
でしょ。
徒弟制にも似た、終身雇用も年功序列でじっくり手仕事だけ教わってたから。
でも、彼らを現場長にして、派遣社員をわんさか入れたところで、彼らの工員としての能力と現場長としてのマネジメントする能力とは別だし、部長が考えるほど派遣社員は戦力にならない。