ズバリ「ニュージェネレーションズの3人、特に島村卯月にもっとスポットライトを当てて欲しかった」ということです。
断っておきますが、自分はNGsの3人を特別に応援している訳ではありません(好きなキャラクターたちではありますが)。
そんな自分がなぜ上記したようなことを考えたかというと、アニメ2クール目の特に終盤に描かれたNGsたちがそれぞれ悩み、考えて成長する姿から、製作陣やキャストの皆さんが思い描いていたであろう感動・カタルシスがいち視聴者である僕にはどうにも伝わってこなかったからなのです。
悩んだ末にトライアドプリムスという新たなヒカリに会いに行くことを決意した凛、そんな凛の姿を見て自分自身も一歩踏み出そうと単独での活動を始めた未央、そして彼女たちがそれぞれ新たな目標に向かって走り出す中自分が進むべき道を見つけられず思い悩む卯月。そんな3人の対比を描いた終盤の展開を「暗い」と仰る方もいましたが、僕は群像劇においてこうした描写はなくてはならないものだと思うし、そのような展開を描こうと決断したスタッフの方々は英断を下されたと思います。
ただ、どうしても言いたい事があるのです。「もっと時間をかけても良かったのではないか?」
紆余曲折を経て再集結したNGsの3人は、ニュージェネレーションズという存在が自分たちにとってなくてはならない、いわば彼女たちのアイデンティティーであるということを繰り返し噛みしめるように言葉にしていました。しかし、その様子を見た時に僕はどうにも腑に落ちない気持ちを抱いてしまったのです。「アニメ本編のなかで、彼女たちにとってNGsがそこまで大切なものであるって描写、十分にされてたかな…?」
1クール目の未央を発端とした解散危機、そして未央がフェスのステージやファンレターから「自分がアイドルである理由」を見つけ、一歩階段を上る姿、楓さんから「アイドル」を学ぶ姿。随所随所で、彼女たちNGsが絆を深めたり、自分たちの居場所を再確認するシーンはありましたが、しかし僕にはまだ「足りない」と映ってしまったのです。それ故に、第24話にて描かれたこの物語の1つのクライマックスシーンであろう「卯月のS(mile)ING!を歌う場面」を目のあたりにしたとき、僕は首を捻ってしまったのです。