妻子あり30代後半。今まで誘われたことはたくさんあるけど行ったことなかった。
そもそもあまりお酒が強くないというのと、「知らない人とメシ食って何が楽しいの?」というのが理由。
昨日も合コンに行くつもりはなくて、行ってみたら合コンだった。つまり事故。ひどい。
でも、そこで、人はなぜ合コンに熱狂するのか、がわかった気がした。
それは「その場限り」であるということに集約される。
当然ながら翌営業日も顔を合わせる相手に対してであれば、いかに「無礼講」といっても限度がある。
例えばそこで同僚に下ネタをかませばセクハラで一発レッド、ということもありうる。
でも合コンはあれだ、ナンパみたいなもんで(ナンパも未体験だけど)
成功しようが失敗しようがその場限りだ、という開き直りがある。
そりゃもちろん、確固たる思惑を持って参加している人もいるんだろうけど、
そうじゃなくていい、というのが前提にある。
別にウソつこうが、下ネタ全開だろうが、その場が楽しければなんでもいい。
初対面だし、過去を共有しているわけでもなければ、未来を共有する義務もない(機会はある)。
嫌になったら帰ればいいし(職場の飲み会では割とそうもいかない)、
気に入ればがんばればいい(がんばってたなあ、あいつ。客先でもあれくらいがんばればなあ)。
コンテキストもない、しがらみもない、そして基本的にオールポジティブ。
いっそのこと公式ルール作ってエンターテインメントにしたほうがいい。
鬱病とか治るんじゃないかとさえ思う。
(長くなるから書かないけど、戦略性もあるな、と思った。噂に聞いたとおり)
「合コン行くやつの気持ちがわからない」とか言って申し訳ない。反省した。
*
帰り際(さっき。朝)、駅のホームで「LINEやってます?」とあまり話をしていなかった女性から聞かれた。
「その場限り」から「これからもよろしく」がゴールになってしまうと
合コンが合目的的になっていやだな、と思い「いや、やってなくて」と答えた。
電車の中でFacebookの友だち申請が来た。過去を共有される感じがして、嫌なので放置している。
次は、「合コンから恋愛関係になること」について考えてみようと思う。
そこにもきっと、わたしが知らないことがあるのだろうから。