2015-06-30

技術的特異点がもたらす本当の悪夢


技術的特異点シンギュラリティ)の危険性については

スティーヴン・ホーキング氏やビル・ゲイツ氏、イーロン・マスク氏といった著名人が警告を発しており、

映画ターミネーター』のように、ロボットが反乱を起こし

人類は滅ぼされるのではないか、といった議論が各所で行われている。

しかし、本当に恐ろしいのはそんなことではない。

人類滅亡程度で済むのであれば、どんなに幸福だろう。

(たぶんもう、薄々気付いてる人も結構いると思う。

 ただ、あまりに恐ろしいので考えないようにしているのだろう)


それは『死』の保証が無くなってしまうことだ。


意識を持つまでに進化したAI

あるいは意識コンピュータ上にアップロードした人や動物

そういった存在が、悪意のある何者かの手によって、

あるいはバグトラブルによって、仮想空間の檻に閉じ込められ

永遠に苦痛を感じ続けることになったら・・・

しろ仮想空間上には時間的制約が無い。

演算能力さえ許せば、主観時間などいくらでも引き延ばせてしまう。

たったの1秒間を、1年間にも、1億年にも。


技術的特異点自体はまだ仮説段階であるし、SF的で、現実味を感じるのは難しい。

だが可能性がゼロではない以上、なんとしても

どんな手段をもってしても、阻止しなければならない。

一定期間を過ぎると必ずその活動を終え、腐り、土に還る。

この絶対的安全な、完成されたシステム

我々は絶対に手放してはいけない。

だが既に、官民問わず世界中機関が巨額の資金を投じて

人工知能トランスヒューマニズム研究を推し進めている。

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