エレベーターに見知らぬ女性と二人だけになったとき、明らかに下りる階を早めて自分から逃げられたってことに「傷ついた」って男性の話をたまに聞く。
片思いをしている女性に対してメールやLINEを何度も送ったり、自宅近くを理由もなく歩きまわっていることを「襲う気とか全くなくてただ好きだからつながりたいだけ」と言う男性もいる。
正直それをたいして知りもしない男性にされるというのは非常に気味が悪い。
向こうがどう思っていようと関係なく、自衛意識がある女性なら心の警戒レベルが上がって当然だ。
「ブスのくせに自意識過剰してんじゃねーよ」とか「仕事で疲れてそれどこじゃねーよ」というのはそちらの都合。
気持ち悪い、無条件に危険だと思うのはこちらの都合。
想像しにくいというなら、自分が乗ろうとしているエレベーターにレスラー体型で刺青だらけのナイフをちらつかせた人が乗ってきたら、そっと早めに降りたいと思うんじゃないだろうか。
極端な話、一見見た目が普通そうな男性に対してもそこまでのことを感じることだってある。
エレベーター降りてみたらその男性が子猫とじゃれていたとしてもそんなのは関係ない。
ファーストコンタクトでそこまでのことを見抜ける人なんてまずいない。
ということを前提に話をすれば、興味のない男性から(もし紳士的な手順であっても)誘われたときには何らかの警戒心を抱くことも女性にはある。
特に明らかに恋愛慣れしてないっぽいDT風の空気感を垂れ流しているやつならなおさらだ。
ヘタに「興味ありません」「スケジュールは空いてるけどあなたと二人は嫌です」なんて言ったら逆ギレされたり、ストーカー化することだって心配だ。
やんわり断ってもそれを根に持ってあることないことを共通の友人に言いふらされることもある。
今彼氏がいなくても実は近くに気になっている人がいるので、断る口実に「実は彼氏いるんでー」なんて言ったらそのせいで本命に近づくチャンスをなくしてしまうこともある。
だから「また今度誘ってください」というのはとりあえず問題を先回しにしつつ、「行く気ねーんだよ。察しろKYめ」という最強の言葉なのだ。
さらに言えば、もし多少なりとも誘ってきた男性に興味があるなら「その日はダメなんです、でも○月の日曜なら大丈夫です」みたいな具体的な含みを持たせる。「今度残業一緒になったときに食事しましょう」とか。
それがないということはまず絶対に脈がない。
もうちょっと付け足すと、女性という生き物は興味のない人からの好意を気持ち悪いと思う反面で、自分が好意を全く持っていない人からも好かれていたいという気持ちを多くの人が持っている。
だからもし自分が好きな女性を誘っても「また今度~」とか何度も言われているなら、あえて他のそこそこ距離感があるけど本命ほど好きじゃない人にあっさりと切り替えたような態度をしてみるといいと思う。
相当に嫌悪感を持たれていなかったらきっと次の誘いには乗ってくれるはずだ。
女性の心理が面倒くさい?