戦後、象徴天皇になったものの、元々幕府が出来て以降形式的な天皇制の元、幕府によって統治されてきたわけで、
明治政府も大正昭和、平成ですら天皇が直接政治をやったって話を聞いたことが無くて、大抵〇〇という政治家が天皇陛下の名のもとに
宣言するに留めてるのがその証拠だと思ってる。
戦後、悪の枢軸として天皇陛下が批判された時も甘んじてその批判を受け入れていた陛下。
現在に至っても天皇制を維持しつつも政府や宮内庁、国民から常に監視の目に晒されて窮屈な陛下を見ると、とても政治を執行されているように見えないし
まして、政治そのものに利用される場面はあれど、陛下が直接政治に善悪を投じたのを見た事がない。
いつの日も右翼や左翼の政治的な道具として利用されてきたのは事実であって、陛下が政治的に拘るべきでないという立場を取られているにも拘らず
何事にも時の政権が勝手にその名前を用いている現状に嘆かれて、文化を享受する気持ちはよく分かる。
実際、歴代天皇陛下やその皇族というのは実に面白い趣味を持っておられる。
今の皇太子殿下はヴィオラ演奏を趣味としながらもアウトドアが本懐と見た目とは異なる外向的な人であるし、秋篠宮殿下も猪が瀬戸内海を泳いで渡るという研究に関して熱弁されるというオタク振りを発揮している。
政治に拘らせてもらえない鬱憤を文化に傾倒するのは仕方のない事だけど、他方それを税金でやってるとかいう批判はズレた物だと言わざるを得ない。
象徴天皇であるから、常に日本国の国益のために勤勉で真面目な日本人を演じなければならない息苦しい環境下でイングランドのような羽目を外す事もない厳かな生活を送っておられる、これ自体が公務であり、日本人の責務であり、それが皇族の日本国民に対する義務としているからこそだから、税金で暮らすのは当たり前にあって良いのではないか。
いわば公務員と同じであり、あるいは公務員以上に厳しい状況下で暮らさざるを得ない、その苦労が税金に代わっているに過ぎない。
これに批判的な人というのは、実際に皇族として何百年も何千年も暮した事がないからである。
理解に乏しいのは仕方のない話ではあるが、そのような生活に追い込んだのは皮肉な事にその当人なのだから、何とも情けない話といえる。