2013-11-13

男女で作風の違いはある

と、漫画を読んでいて思う。

単純に少年漫画には男性作家が多く、少女漫画には女性作家が多い。

で、自分は週刊少年誌を購読して10年以上になるが、性別不詳な作家であっても何話か読んでいると不思議と「あ、この作者は女性だな」と思う気付くものだ。絵柄もあるけど、物語テンポコマ割の空気感でなんとなく分かる。大高忍さんとか星野桂さんは分かりやす女性的だね。

この辺の差異は何に起因するかと考えると、やはり個々人のこれまでの人生おいて、どういうものに触れて生きてきたかってことになるんだろう。プリキュアを見て育つ女児戦隊ヒーローを見て育つ男児は異なる作品経験に曝されている。だから例えば、プリキュアを見て育った女児セーラームーンを見て育った女児は、おなじ幼女でも恐らく「カッコイイ」の原体験微妙に違うのでその二人が成長して漫画を描いたら違う漫画になるだろう。

というか、100人いたら100通りの漫画になるのが漫画面白いところなんだけどさ。まあ傾向として。

あともしかしたら女性の脳と男性の脳の構造的な違いに因る、空間認知の差異が絵柄に反映されているかもしれない。というのは考え始めるとワクワクする話だが、そんなに大幅な違いなんかはたぶんないだろうな。人間チンパンジーの差異よりかは少ないはずだ。

あ、でも荒川弘さんは女性だって最初分かんなかった。

そんな感じであくまで傾向という話なので一般化は難しいと思う。

「女漫画家は~」「男の描く漫画は~」といった論調で語りがちなひとは、自分過去原体験を振り返ってみるといいんじゃないだろうか。例えば男性的なるものに多く触れた人生を送ってきたならば、同性の描く漫画に好感を得、異性の描く漫画違和感を感じるのもまた道理である。ただまあ、あんま声高に主張すると、ひとには嫌がられるだろう。

話は変わるがアニメーターには男性が多い。

これは単純に体力的に激務だからということなんだろうか。最近は目立って増えてきた印象がある。中村章子さんとか。

女性アニメーターが女キャラを描くと同性ゆえの遠慮の無さみたいなものが線にあらわれて、その良い意味での下品さみたいなものがとてもいいと思う。

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