チェックシャツ、もう少し詳しく言えばワーク系のネル生地を用いたチェック柄のシャツは、ヲタ、キモメン、ブサメン、田舎モンなどなど、とにかくそういう冴えない系の男の定番と見なされている。
これがどうにも納得行かない。
勿論、髪型などがきちんと整っているのは前提で、その上で体にぴったり合っていて、自分に似合う色柄じゃないとダサいのは間違いないけど、そんなん他のシャツや他のアイテムでも同じじゃね?と思う。
あと、チェックシャツはワーク系なので、他のアイテムもワーク系にするのは「本物」臭が漂ってしまうのでヤバい。
例えばカバーオール、ペインターパンツ、ワークブーツなどと合わせてしまうと「○○工の朝は早い」というナレーションとともに再生されるみたいな。
しかしこれもまた他の系統のアイテム(バイカーとかミリタリーとか)でも言えることなわけで。
それなのにチェックシャツだけが不当に低く見られるのは何故なんだろう。
とにかく男視点だと、チェックシャツは私服における「気取らない、ラフなスタイル」として最適なのだ。
さほど流行り廃りもないし、傷みにくいし汚れにくいし、手入れも楽だし。
それに色柄をアクセントとして考えた場合、取り入れるならトップスの方が簡単なのは言うまでもない。
チェックのパンツなんて、老いも若きも着ているのが当たり前くらいに流行る時代が来ない限り、着るのは危険ですらある。
もちろん「気取らない」のが常に良い訳じゃなくて、デートや合コン()など、それなりにキメるときは無地のオックスフォードのボタンダウンにカーディガンとか、柄物であってもギンガムチェックとか、ストライプを選んだほうがいいとは思う。
でも逆に男同士つるむとか、男女など関係ない趣味の集まりのようなときは、ギンガムチェックやストライプ、ましてやカーデなんて「何アピールしてんだよ」感が半端無いので着るのが躊躇われるのだ。
なによりそこら辺のアイテムは傷みやすいし手入れも面倒だから、常時着るには数揃えないといけないけど、週5でスーツなのにそこまでは・・・という感じ。
そうした事情が、特に女性には伝わりにくいということだろうか。
まあそれでも、ここ数年のアメカジ志向もあって、だいぶチェックシャツは復権してきた気はしている。
ゼロ年代なんて今よりも更に風当たりが厳しくて、チェックシャツなど見向きもされなかった。
あの頃に比べたら今はマシになってきた方だけど、それでも偏見は根強く残っているというか。