■http://anond.hatelabo.jp/20130316195804

　条件だけでもててるだけで、付き合った時間返せ的存在なので、女としては一番困る手合いだけどね。

　50歳すぎてて、結婚20年くらいしてる私から見ると、今の女の子たちって、彼氏探しがうまくない子が多いよね。

　割と手付かずなところで、自分の欠点とかわかってて七転八倒している「これから伸びる伸びしろが多い」男の子こそ、ゲットすべき存在だと思う。

　欠点がいない人間はいないけれど、上で誰かが書いたとおりそれが欠点だと思うかどうかは自分が決めることじゃない。決まる前はそれは単なる「特徴」なんだよね。

　私の夫ちゃんは、背が高くない。これって普通に見たら欠点。でも目の高さが一緒のほうが暮らしやすいと思っている私からすると、長所。

　夫ちゃんは、小さいころから体の一部に病気があってなかなか治らない。通院はたぶん一生続く。これって普通に考えたら欠点。経済的にも、毎月数千円が医療費に消える。でも病院事情には詳しい。これって利点！　そして他人の病気に対して寛容なのは、とっても長所。寛容であろうと努力しているところは、長所というより神、なかなか寛容になる努力を続けられない私にとってはね、もう神だと思う。

　病気のせいで顔もゆがんでる。これって欠点？　ゆがんでるけど、それをわかっていて他人を笑かそうとする。これは長所だよ、夫ちゃんの会社の誰もがそう思ってる。

　夫ちゃんは、男の子（ってももう50過ぎてる男の子だけど）特有のガジェット大好き。ガジェットを見ると買ってきちゃう。これって短所なんだろうか。ガジェットを買いたいから、いっぱい働くし、私が新しい炊飯器や電子レンジをほしがってもすぐ買ってくれる。それどころか電子系の調理器具の特徴は私より詳しくて、ついでにしょっちゅうそれを使ってご飯を作ってくれる。私よりレンジの使い方がうまくて料理がうまい。

　私は夫ちゃんの短所を受け入れたって気持ちがまったくない。だって夫ちゃんが自分で短所を長所に変えているから。だから私は長所だらけの人と暮らしてると感じている。

　誰だって短所なんて長所に置き換えて生きていける。夫ちゃんを見ていてそれを学んだ。私もだから、短所を長所に置き換えられるように努力している。

　「私の短所を受け入れて受け入れて」って言われたらイラっとすると思う。だけど、長所にしようと努力している姿を見たら、評価するんでない？　付き合って見つけた短所が、ずっと短所なのか、長所に変わるのかは、相手の問題で、逆に言えば短所を先に述べるのなんか誠意じゃない、相手の特徴をちゃんと見てあげることのほうがずっとずっと大事な誠意だと思うよ。

　あと、短所を長所に置き換えようと努力している姿を見ても、評価できないとしたら、それはお互いにお互いが合わなかったんだと思うしかない。

　私の夫ちゃんは長所だらけだよ。

　普通に考えたら背も高くないし、美男子じゃないし、給料もそんなに高くないけれど、若い女の子から本気で

「夫さんをください！　彼が私の理想なんです！」

って言われたこともある。私たち夫婦を見て、結婚する気がなかったのに、本気で結婚を考えだした友達は何人もいる。あんな男の人とならきっといい人生を送れるって。そういう人を探すんだって。

　あ、夫ちゃんの短所は、私を大事にしすぎるところくらいかな。まじでそう思う。

　だからね。「これは短所だ」なんてきっぱりいえるものは、この世にそんなにたくさんはないんだよ、きっと。いきなり殴るとかは短所以前の犯罪だから、ここでは外すけどね！

　自分の短所を述べ立てられる人は、長所にする気持ちが少ないのかな。全部長所になるはずなのに。もったいないよね。

Permalink | 記事への反応(1) | 11:39

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