2012-05-19

SEX AND THE CITYを模する日本ドラマ映画の滑稽さ

昨日金曜ロードショーにてSEX AND THE CITY2が放送されていた。

この映画ドラマ放送の時代からリッチ独立した女性生き方を主軸として作成されている。

そのエッセンスとして、ブランドの服や靴と、彼らを取り巻く男性とのキワドイシーンが登場する。

女性は「おしとやかであること」や「純粋無垢であること」が求められていた既存メディア新しい風を吹かせたのが10年前。

その風は全世界にブームを巻き起こし、映画第2作製作へと至った。

日本でも現在このドラマを模した民放ドラマが放送されていたが、いまいちハマらない。

セレブ感を出そうとしている努力は認めるが、結果がともなわない。まるで小さな子供お姫様ごっこを見ているような滑稽さである

日本でいわゆる「セレブリティドラマがはやらない理由が二つある。

ひとつアメリカに比べ、そのような「煌びやか」で「豪華絢爛」で「はちゃめちゃ」な生活を送っている人口が絶対的に少なく、

そのような人がメディア露出する機会も少ないからだ。

それはハリウッド映画の中で生け花や禅を行う外国人俳優の演技と似たようなものがある。

日本の裕福層の生活を模したドラマや裕福層の人のドキュメンタリー制作するならまだしも、

完全にアメリカの生活のイミテイトであれば、違和感が生じるのは当たり前である

日本では邦画幸せのパン」や「うどん」のように日本独特の雰囲気をしっかりと掴んだ作品が一番受け入れられやすいと思う。

二つ目の理由は、日本アメリカ人口年齢の分布の違いである。

アメリカでは現在でも若い人口が増え続けており(2030年以降は生産年齢人口は減ると想定されているが)

若い人に受け入れられること=ヒットという方程式がいまだ確立されている。

日本ではメディアは「若い人にウケるものを作っているが、

もうすでにそれがヒット作(金)を生み出さないことに気づいていない。

なぜなら今お金を持っているのは、そして多数派は団塊の世代やそれよりも上の高齢者であるからだ。

日本の文化にもそぐわない、ターゲット層が薄い、そんな作品を一生懸命作る日本メディアのこれから不安に感じる。

  • え? まさかSEX AND THE CITYが若者向けに作られたドラマだと思ってるの? どうしたらそんな思い違いができるのだろう… TVドラマや映画の想定顧客年齢層の高齢化はアメリカの方が日本より...

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