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2023-06-10

メモアプリの選び方より大事なこと

これを書いている増田はいわゆる文系研究をしていて、論文を書くために大量の文書記録を書いて集めてとっておく必要があるので、メモアプリの勧め合いを興味深く読んだ。

読むうちに、ちょっと自分ニーズとは違うかな、自分にとって重要視点が欠けているなと思ったので、書いておく。


まず自分場合は、Zoteroで文献情報管理し、メモWordファイルdocx)に書きなぐり、すべてOneDriveと外付けのハードドライブUSBメモリに置いてある。それだけだ。Obsidianを含めていろいろなアプリを試しても、結局この原始的方法に戻ってきてしまう。

その理由は、

1. Word形式ファイルはたぶん50年後も開くことができる

2. よくわからない他人の都合に左右されない

3. 雑に使える

というものだ。以下、順番に解説してみる。


1. Word形式ファイルはたぶん50年後も開くことができる

文書記録があとで参照できることは、研究をしているとめちゃくちゃ大事だ。文書記録から引用の出典にさかのぼって、自分剽窃をしていないことをいつなんどきでも証明できなくてはいけないからだ。

記録に使っている文書特定ハードウェアとソフトウェアに紐付けられていて、それらの保守ができなくなり、ファイルが開けなくなると、詰む。

たとえMicrosoftという会社がこの世から消えても、Word形式ファイル基本的XMLファイルにすぎないので、いろいろなアプリから開けるし、たぶん50年後もそうである確率が高いと思った。


2. よくわからない他人の都合に左右されない

今あるサービスがこれからもある保証はない。Google Keepだろうと、OneNoteだろうと、iOSメモだろうと、サ終で終わりだ。ファイルエクスポートできるかどうかとこれは別の話だ。

他人の都合(サ終)で引っ越すのは面倒くさい。

無料のものがこれから無料である保証はない。カネをよこせ(有料化)、もっとカネをよこせ(値上げ)とせまってくる、よくわからない他人相手はしたくない。

から特定アプリプラットフォーム依存しない文書記録のとり方にしている。利用環境によってLibreOfficeMicrosoft 365でWordファイル編集しているが、どれかが使えなくなったらまた別のアプリでやるだけだ。


3. 雑に使える

Markdownは便利なこともあるけれど、あまり直感的だと思わない。

もっと素早く、でも細かいコントロールを効かせて、文字の大きさや色や背景色を変えて、画像リンク挿入とかを考えずにそのままベタベタ貼りたい。ふせんとか図形も入れたい。

プレーンテキストに近いファイル形式では、このニーズを満たせなかった。

文書同士のリンクをいちいち貼るとかも面倒くさい。

そんなことはしなくても、過去に書いたものを探したいと思ったら、OSファイルエクスプローラーWordファイルを突っ込んであるフォルダ内を検索すれば、だいたいなんとかなると気づいた。




あと、Word形式文書を持っておけば、文献管理アプリzotero/mendeley)からWord/LibreOffice/Google Docs経由で文献へのcitationが一発で入れられることも地味に大きいかもしれない。メモアプリだと無理なので。

2022-01-14

年取ってスペック落ちてるので、デバイスなりソフトなりでサポートしたい

パソコンを使って知的情報整理術」というのが昔盛り上がっていたと思うが、結局いい方法がなかった。

今だと、とりあえずクラウドにおいておいて検索で見つける、といった感じになっているが、古い人間からか合わない。

ファイラーEvernoteOnenoteなどや、Mendeley、Zoteroなども試したがコレっていうのがない。

ルーマンのZettelkastenか。

主に資料比較するといったのがモヤモヤする。

頭が良い人は頭の中で比較出来るのだろうが、もう歳でできない。

1ページ同士を比較するのであれば、画面分割して左右に並べればいいが、必要な箇所がバラバラだったり、複数資料に渡っていたりするともうダメだ。



このままいくと、目に留まったものだけを信じるといったことになるのではと不安になる。

 
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