2023-04-23

「誤解を招いて申し訳ない」という形式謝罪ツール有田芳生にこそ必要なのでは

この1週間、2人の「リベラル」が燃えた。

島田雅彦

今まで何ら一矢報いる事が出来なかったリベラル市民として言えばね、せめて暗殺成功して良かったな、と。それしか言えない。

島田は後日この発言に後日「軽率発言により、大きな誤解を招いたことを反省」「(法政の)学生諸氏、教員職員の皆さんにご迷惑をお掛けしたことを陳謝」と「謝罪」したが、

島田発言は、明らかなテロ肯定であり、誤解の余地はない。

こういった「誤解」を与えたことのみに対する謝罪は、権力者差別発言事件によく見られ「謝らない謝罪」として批判されてきたものであるが、結局リベラル文化人だろうが同じ誤魔化しを行うという現実には失望を抱かされる。

島田は、誤ったことを述べてしまったと発言撤回するか、あるいはテロ肯定して何が悪いと突っ張るか、どちらかであるべきだった。

有田芳生

この下関って統一教会聖地なんです。聖なる土地なんです。(中略)こんな現実を皆さん変えていかなければなりません。

一方、有田場合発言自体問題点島田と違い、それほど大きくはない。しかし言い方の面では、「それで地元民の支持が集まると思っているのか?」と大いに疑問が沸くところである

実際、下関出身ロンドンブーツ田村淳

下関カルト教団聖地という印象操作をした事にムカついてるし、有田芳生氏やその発言を支持した議員を心から軽蔑します。下関はそんな街じゃない。

と猛反発した。

有田はこれに対し、田村への個人攻撃中傷ツイートを大量にリツイートし、法的措置をほのめかしつつ

日本語文脈で読むことができないことに驚きますね。

発言している。

かに田村淳発言論理性は高いとは言えないし、それを以って彼を否定することは可能だろうが、しか有権者平均の知的能力は期待したい水準よりずっと低いという事実留意すべきではなかろうか。

政治家は、大卒インテリだけ、あるいはツーカーで話せる身内だけ相手にするわけではない。ゆえに、「自分はそんなこと言っていない、コイツはアホかと思った」としても、じゃあどういえば伝わるのか考えるべきだろう。

有田発言にしたって、生の演説という状況では仕方ないところがあるけれども、かなり説明不足な発言である。「これで分からないなら…」というものでないことは間違いない。

例えば、聖地エルサレム歴史のように、宗教弾圧されようが教徒居住禁止されようが聖地聖地だろう。それなのに投票で変えようというのはどういう意味だろうか?

聖地」に「投票で変えられる」という文脈を足すならば、「教会認定した」以上のもの、例えば「教会支配している」などを想定するのも連想としておかしいとは思わない(特にそういう主張をする左派ネット民が珍しくない状況だと)。

ここは、物議を醸した時点で、サクッと「誤解を招いて申し訳ない」と言えばいいじゃないか島田と違って決定的な言質は取られてないんだから

真意は……」と、id:bronson69氏のブコメ

統一教会はこの下関を『聖地だ』と言っている。自民党が、安倍さんがそう仕向けたからだ。下関統一教会聖地なんかじゃない、皆さんがそう思われるなら、投票で示すべきではありませんか」みたいに言えてればな

のような形で補足すれば完璧だ。舌っ足らずな発言で分かってくれる人だけ相手するのは「誰一人取り残さな政治」ではない。

もう一歩前に進んだ」謝罪を心がけよう

謝罪しなければいけない状況なら、発言撤回まで行う。

謝罪しなくてもよい状況でも、誤解を招いたことには謝罪する。

この、一歩が踏み出せないから、結局彼らは恥をかき増しすることになるのである

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