2021-11-26

愛の受容

キューブラー=ロスの"死の受容"と同様に異性に対する"愛の受容"までにはいくつかのプロセスがある。

このプロセスパートナーの両方に発現する場合もあるが、片方にのみ発現する場合も多くそ場合破局に繋がる可能性が飛躍的に高くなる。

しかし、それを乗り切り受容まで至ったカップルはその後、継続的に添い遂げることが多くなる。

このプロセス画一的ものではない。いくつかのパターンに分かれるし、飛ばされる場合もある。

死の受容との根本的な違いとして、愛は不可避ではないことに留意してもらいたい。受容までに、そのプロセスは途切れることのほうが多いだろう。

初めて恋に気づく。

そこに愛はないが、本能的に異性の気をひくために行動する。

プロセスである独占の前段階である他者からパートナー候補隔離するため、なんらかの方法(それが非社会的であっても)で相手に決定的なアプローチを仕掛ける。

この時点では幸福感よりも、焦りや嫉妬に近い感情が強くなる。

  • 独占

前段階からプロセスが途切れなかった、つまりパートナーを得とくした場合、一時は幸福感が訪れる。しかしそれはあくまでその個体に対する独占欲をある程度満たしたにすぎない。

個体差異はあれ、数日ないし数ヶ月で絶対的な独占を得ようと行動する。今段階ではパートナーに対し、他の異性への接触を著しく制限する傾向にある。

この傾向により、妊娠を狙った"実力行使"によって相手強制的に独占するケースも少なくない。いわゆるできちゃった結婚である

独占欲が充分に満たされ、ある種目処がついた段階になると、今度はパートナーの荒が見えてくる。

それは自分との価値観差異であったり、仕事や交友関係などの周辺環境に起因する物から些細な癖まで様々である

いわゆる倦怠期は、独占期後半から次の依存期までということになる。

この時期は圧倒的に別れる率が高い。特に乖離期前、または初期に結婚した場合は直後にこの段階に陥り、マリッジブルーの原因となる。

また子供が既にいる場合には、子供に向けられないフラストレーション相手に対して向け、相乗効果で大変苦しい時期になる。

しかし逆に、子供乖離から脱する因子にもなり得る。

乖離期を乗り越えると、相手には自分しかいないし、自分には相手しかいないと思い込むプロセスへ移る。

ある程度相手欠点理解した上で、条件として自分欠点を認めてもらおうとする。

「この人はここがだめだか自分がしっかりしなきゃ」、というのは愛ではなく依存である

セックスは増える傾向にある。

  • 受容

依存期を越えると愛の受容に至る。相手自分人生の一部であり、恋人から家族に変遷する。

家族とみなしたパートナーについては婚姻関係なく相手を充分に理解し、自分相手の両方の利益総合する。

セックスは減るが、性欲が減退したわけではない。

パートナーに対して充分な愛を享受しあえたことで、別の個体に対してのアプローチ高まる傾向にある。

それは子供に対してであったり、別の異性に対してでも変わりはない。いわゆる浮気である

ただし浮気に関しては対象個体それぞれの受容プロセスがどの段階にいるかで大きく違ってくる。

まり浮気とはある受容プロセスにおいて、別の受容プロセス割り込みもしくは上書きされることによっておこるのだ。

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