http://n-styles.com/main/archives/2016/10/22-060000.php
現在もっともシェアを獲得しているゲームハードは言わずもがなスマートフォンである。
DS~Wii期に新規ユーザー獲得を狙い一般層向けのカジュアルゲームで一時的に成功したが、その客はスマホの普及でスマホ向けゲームアプリにごっそり取られてしまった。Switchではこの客を取り戻そうとしているのではないだろうか。
任天堂の据置型ゲーム機のデザインはゲームキューブまではいかにも玩具然りとしたデザインだったが、Wiiからは一般層・ファミリー向けであるというコンセプトからかリビングで邪魔にならないデザインを目指していた。そしてSwitchは持ち歩くのに抵抗のない、それこそスマホのようなデザインだ。これは個人的な感覚だが、電車の中でスマホで遊ぶのに抵抗はないのに3DSを開くのはなぜか少し抵抗がある。3DSがいかにもゲーム機っぽいデザインだからかもしれない。そんな心理的な抵抗をデザインから解消しようとしているように思える。またスマホゲーは入力装置がタッチパネルオンリーという性質上、操作性に不満があったがJoy-conがそれを解消してくれる。なにより手のひらの中でスカイリムやスプラトゥーンを遊べるようになるのは世界的に訴求力がでかい。
任天堂おじさんも触れているがSwitchはWiiリモコンやヌンチャク、Wii Uゲームパッド操作に対応していないように見える。というか現時点では新たな入力装置や操作体系による新鮮なゲーム体験を売りにしていない。
Wii系ではハード開発段階でもろもろ研究済みの任天堂に対して、既存の技術や知識が通用せずいちから研究コストをかけねばならないサードパーティはスタートダッシュで出遅れることになった。結果任天堂ソフトだけが存在感を示し、サードがほぼ息をしていないラインナップ不足なハードという印象が足を引っ張る形となった。
そこで今回は飛び道具的な新たな体験を切り捨て、デベロッパーフレンドリーな環境を用意する事でサードパーティの良質なコンテンツをより多く呼び込もうとしているように思える。UnityやUnrealエンジンへの対応もその一環で、それはインディーデベロッパーにも開かれた門戸となる。
現時点ではリモコン等で示した新たなゲーム体験を切り捨てたように思えるが、それではスマホとの差別化を図れないうえにスマホの新機種発売ペースが速い為、いずれ早い段階でスペックで追い抜かれる可能性がある。Joy-conのアタッチメント方式の仕様を見るに実は拡張性が高く後付けで新たな価値を提供する用意があるのかもしれないが、カジュアルゲームのお株がスマホに奪われたようにその価値すらパクられる可能性もある。任天堂自身がスマホアプリを提供しているので共存する方向で考えているとは思うが、はたしてそれがどんな形のものなのか今はまだ想像できない。
とにかく今は早くゼルダで遊びたい
NVIDIAと組んだことが裏目に出る気がして仕方がないのだがどうだろうか。 NVIDIAはGPUでは唯一の成功者になっていてGPGPUだDeep Learningだと元気がいいが、 モバイルでの施策は悉く潰えている...