2016-10-23

Nintendo Switchの狙い

http://n-styles.com/main/archives/2016/10/22-060000.php

任天堂おじさんの記事おもしろかったので自分も考えてみた。

仮想敵PSでもVRでもなくスマートフォン

現在もっとシェアを獲得しているゲームハード言わずもがなスマートフォンである

DSWii期に新規ユーザー獲得を狙い一般層向けのカジュアルゲーム一時的成功したが、その客はスマホの普及でスマホ向けゲームアプリにごっそり取られてしまった。Switchではこの客を取り戻そうとしているのではないだろうか。

任天堂据置型ゲーム機デザインゲームキューブまではいかにも玩具然りとしたデザインだったが、Wiiから一般層・ファミリー向けであるというコンセプトからリビング邪魔にならないデザインを目指していた。そしてSwitchは持ち歩くのに抵抗のない、それこそスマホのようなデザインだ。これは個人的感覚だが、電車の中でスマホで遊ぶのに抵抗はないのに3DSを開くのはなぜか少し抵抗がある。3DSいかにもゲーム機っぽいデザインからかもしれない。そんな心理的な抵抗をデザインから解消しようとしているように思える。またスマホゲーは入力装置タッチパネルオンリーという性質上、操作性に不満があったがJoy-conがそれを解消してくれる。なにより手のひらの中でスカイリムスプラトゥーンを遊べるようになるのは世界的に訴求力がでかい

サードパーティ活性化

任天堂おじさんも触れているがSwitchWiiリモコンヌンチャクWii Uゲームパッド操作対応していないように見える。というか現時点では新たな入力装置操作体系による新鮮なゲーム体験を売りにしていない。

Wii系ではハード開発段階でもろもろ研究済みの任天堂に対して、既存技術知識通用せずいちから研究コストをかけねばならないサードパーティスタートダッシュで出遅れることになった。結果任天堂ソフトけが存在感を示し、サードがほぼ息をしていないラインナップ不足なハードという印象が足を引っ張る形となった。

そこで今回は飛び道具的な新たな体験を切り捨て、デベロッパーフレンドリー環境を用意する事でサードパーティの良質なコンテンツをより多く呼び込もうとしているように思える。UnityUnrealエンジンへの対応もその一環で、それはインディーデベロッパーにも開かれた門戸となる。

弱点

現時点ではリモコン等で示した新たなゲーム体験を切り捨てたように思えるが、それではスマホとの差別化を図れないうえにスマホ新機種発売ペースが速い為、いずれ早い段階でスペックで追い抜かれる可能性がある。Joy-conのアタッチメント方式仕様を見るに実は拡張性が高く後付けで新たな価値提供する用意があるのかもしれないが、カジュアルゲームのお株がスマホに奪われたようにその価値すらパクられる可能性もある。任天堂自身スマホアプリ提供しているので共存する方向で考えているとは思うが、はたしてそれがどんな形のものなのか今はまだ想像できない。

とにかく今は早くゼルダで遊びたい

  • NVIDIAと組んだことが裏目に出る気がして仕方がないのだがどうだろうか。 NVIDIAはGPUでは唯一の成功者になっていてGPGPUだDeep Learningだと元気がいいが、 モバイルでの施策は悉く潰えている...

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