立て続けに結婚式に何度か出席した。
人生最良の日、というワードが連呼されているのを見て、わたしにはそんな日は訪れないのではないかと思えてきて、拍手をしながらも胸がどきどきした。
わたしは26歳で身体的にも女性で性自認も女性で、ヘテロセクシャルで、そして誰かと交際するという経験がない。
それはわたし自身が偏屈で頑固で、狭量であることにも起因するし、父のせいにしたくなるところがある。
わたしの父はブラック企業に勤めていて、そこの方針にどっぷり頭まで浸かっているような人間なので、今まで有給休暇をとっているところを見たことがない。土曜日も毎週出勤していて、夏休みも取らないので休みはほぼ日曜日と祝日だけの生活を、わたしが物心つくころから続けている。
その割によく幼少期の子どもたちを遊びに連れ出してくれる人で、毎週のように動物園だのアスレチックだの、博物館だの、プールだのに行ってくれていた。
中学受験の時には、お迎えと寝る前の勉強、土日の勉強にも付き合ってくれていた。
わたしは仕事のことなどありながらも、父なりに愛情を注いでもらっていると思っていたし、その瞬間はそれは事実だったんだと思う(思いたい)。
そういった面倒見の良さがあった反面、それは普通なのかもしれないけれど、小さいころから夜中にアダルトビデオを見ていたり、パソコンでそういったサイトの履歴が残っていたりしている脇の甘さもあるひとだった。
高校生くらいのときには偶然、着信した画面から携帯電話で飲み屋の玄人さんと思われるひととメールをしている様子を見てしまった。
あれ?と思って考えてみると、バレンタインにやたら高級なチョコレートを持ち帰ってきたり、突然いらなくなったからとアーカーのハート形のネックレス(もらってもらえなかったのだろう)をくれたりして怪しいそぶりはあったんだった。その後もそうしたやり取りは同じひとだったのかはわからないけれどずっと続いていて、家族で旅行に行けば写真を撮りその人に送っていたし、携帯電話を眺めている頻度が多い父をその後もしばらくずっと放置していた。
平和で仲が良い家族、を続けていくことに私自身も固執していたし、母はもしかしたら気づいていなかったのかもしれない。
しかし、そうして降り積もった父への嫌悪が決定的になったのは、数年前の事件だった。父は相手の女性の自宅に押しかけ、玄関前まで侵入して中を覗いているところで、相手がたの家族に捕まったのだった。
父から電話で自宅に連絡があり、電話を代わった母が相手方の家に泣きながら、叫びながら通報をやめてもらえるように押し問答している様を見ていた。心臓がばくばくして死ぬんじゃないかと思ったし、こんな物語みたいな筋立てが起こるということに人生って不思議だと妙に覚めてもいた。
結局のところ、父は警察には通報されず、後日200万円というお金を相手方の家に、母が土下座して支払いにいって、ことは解決したのだった。
ふたりは離婚するのではないかと思っていたが、その事件があった後もそのままの家族ごっこが続いている。
わたしはどうしても、父のことが許せない。
そのことがあってから男性に対してもじわじわと嫌悪感が増していて、電車の中で肩を合わせているのも、疲れている時は気持ちが悪くなってしまう。
母みたいに裏切られるなら、あんな気持ちになるのならばそんな関係性は必要ない。
そう思いながらも、ひとりで生きていくということに不安になり、婚活パーティに行き、うまくいかないということを繰り返している。
不毛だ。
わたしは、どこに向かって泳いだらいいんだろう。
ケツの穴小さすぎやが…
わたしは、どこに向かって泳いだらいいんだろう。 最大限にキモイ。
別に結婚なんてしなくていいでしょ。 と思ったけど、26歳で周囲が立て続けに結婚と言う辺り、田舎在住で結婚しないと人非人扱いされるとかなんだろうか。 だとしたら都会に来るとい...
で、でたー 都会の女は結婚しないと主張して自己擁護すやつー して、ついでに田舎をバカにするやつー
いや自分はとっくに結婚してるけど。 事実でしょ?>都会の女は結婚しない人が多い
そうやって東京に産廃を押し付けるのやめてください