最後だしということで飲みに行った。
言うほど仕事上の接点があったわけではないけど
芯が通ったところとか、一匹狼的なところ、努力家なところをこっそり尊敬していた。
あと人生が充実してそうに見えるところもあって、自分には違う世界に生きている人のように感じていた。
そんな人が何を思って会社を辞めるのか、そして次に何をするのかということに興味があったので、
お酒でも飲みながら聞き出そうと思った次第だ。
結果として特に目新しいところは無かった。
・今の年収が不満。以前提示された給料がいつまでたっても貰えない。
・ぬるま湯みたいな待遇も不満。9~18時で帰るのはつまらない。もっとやりがいのある大きい職場でバリバリ働きたい。
・将来に対する不安。税金も上がる、年金も期待できない。もう若くないからこんなところで無駄に時間を使いたくない。
理由を大雑把にまとめるとこんな感じだった。
でも、これは多分結構な数の人が多かれ少なかれ感じていることで、
それをちゃんと認識して、実際に行動に移せるところがやっぱり自分とは違うなぁ、すごいなぁと感心していた。
「お前もさ、いつまでもうちみたいな弱小SIerにいないで、ちゃんと自分の将来考えたほうがいいぞ?」
もっともだと思った。
ずっとこの会社にい続けるだけで明るい将来が待っているとはとてもじゃないけど考えられない。
でも自分みたいな言われたことしか出来ないダメな人間が転職できるとも思っていない。
しかし特に生活に困っているわけでもない現状を変えることは失敗するかもしれないと考えるととても恐い。
そうやってぐだぐだ言って結局何もしていない、と言うと呆れられてしまった。
何と言うか、すみません。
「でもいいよな、お前は」
「何がですか?」
「だって、いざとなれば結婚して旦那に養ってもらえばいいじゃん。女は得だよなー」
あー。と思った。
そーきたか、と。
ここで初めて気付いたことがある。先輩はそういうことを言わない人だと自分はどこかで勝手に思い込んでいたらしい。
先輩の考えを否定するつもりは無い。そういう人達が一定数いるのは事実だ。
堂々と「これでもう働かなくていい」と言って結婚した女性の友人だって知っている。
それが良いとか悪いとかはあまり深く考えたことがない。そういう生き方を選ぶ人もいるんだなーと思っただけだ。
個人的な考えとしては結婚する気はないし、もし旦那が出来たとしても一生養ってもらうつもりも無い。
しかし、今この場でそれを先輩相手に語ったとしても何かが変わるわけでもないし、相手の気分を無駄に害するだけだろう。
「それに引き換え男はな~」
それからの話はあんまり覚えていない。数時間は一緒に飲んでいたと思うけれど。
とりあえず、転職先がうちとは比べ物にならない一部上場企業ってことだけは分かった。
それ以外は男が社会で生きていくのはどれだけ大変か。女はどれだけ楽か。ってことを熱く語っていた気がする。
別れ際、先輩は本当にすっきりした顔をしていた。
退屈な日常から抜け出せた喜びと、きっとこれから掴むのであろう輝かしい未来で頭の中はいっぱいなんだろう。
「じゃ、新しい職場でも頑張ってください」
「お前もな。色々大変だろうけど頑張れよ。まぁ、ダメだと思ったら彼氏に嫁にしてもらえ」
なんで「転職しろ」じゃなくて「嫁にしてもらえ」なんだろう。
少しだけイラっとした。
帰り道、期待はずれだったなーと思った。
独自の信念で生きてる人だったので、何かもっと面白い話が聞けると思っていたのに。
途中まで増田が男だと思って読んでた。 もっともそれさえ自分の勝手な思い込みでしかなくて、それが裏切られたからってイライラするのも馬鹿げた話だ。
キモオタのくせに正論だな
勝手に期待して勝手に失望して好き勝手だよなぁ。 好きな人がろくな人間じゃないときって怒りが沸くより、悲しくなる。怒る人間の方が多いのかな?
俺も途中まで元増田が男だと思ってたw んで、後半の流れも大体読めた。「あ、女を理由に非難されるのを嘆く日記だな」と。 普段、女の権利を主張(共有)しているくせに、それを...
そりゃお前ができねぇ奴だからだろww できねぇ奴が結婚して養ってもらう方が合理的だと他人から判断されるような人間って事なんだよ
ということを、もう一度ちゃんと考えたほうがいいよね そして自分が何をやってきたのかも
なんで「働きたくない」じゃなくて「働きたい」なんだろう。 少しだけイラっとした。
「女はいいよな、結婚って逃げ口があるから」とは思わないが 「都内に実家がある奴はいいよな、やめても立て直しがラクだから」とは思う。 で、実際そんな事を同期の女の子に愚痴...
職業自体が短期決戦的な雰囲気であったり、リセットする手段が完備されているのは事実では?