多かったのは、恒星を覆う技術があったとして、全天に信号を送る動機がない、侵略されるかもしれないじゃないか、という話。これは、タイトルのつけ方が悪かった。「恒星を覆う程度の技術があって、他の知的生命体と積極的に交信する意図を持つ文明は地球の近くにいなさそう」という意味だった。例えば侵略を恐れるなどして、交信の意図を持たない知的生命体がいて、逆に他の知的生命体に見つからないように技術を発展させる可能性も、当然あると思う。が、そういう、自分達を秘匿する技術を発展させた文明は、もとから地球の技術じゃ探知しようがないと思う。仮に、彼らの存在を示唆する現象を地球が探査したとしても、交信意図のない知的生命体とは交信できないので、探知した現象が自然現象なのか人工的な現象なのかなのか確認しようががない。だから、最初から交信の意図がない知的生命体は、いるかもしれないが、探すだけ無駄だと思って議論から除外してる。
変光星と誤認されて終わりだという意見があるが、誤認されないように点滅する方法はいくらでもある。例えば、映画コンタクトみたいに、素数パターンで点滅してみるとか。
自分の母星でやる気にはならない、という意見があるが、自分もそう思う。ダイソン球作れるぐらいの文明なら、隣接する恒星系に到達する技術ぐらいは当然持ってるだろうから、やるんだったら、攻撃されても大丈夫なように、自分から離れた恒星でやるんじゃ。別に、母星でやるかどうかは、議論の本質じゃないんで、どうでも良い。
高度な文明を持った宇宙人がいる・いないの話になると、いつも、「調べてみなきゃわかんないよね」っていう話になってつまらん。「恒星を覆える程度の宇宙人は銀河系内の近くにはいなさそう」は言えるんじゃないか、と思ってちょっと考えてみた。
文明が高度になれば、恒星を構築物で覆ってエネルギーを取り出すだろう、と言われていて、このような構築物のことをダイソン球という。ダイソン球というのは、要は宇宙規模のダムで、水源に対してダムを作って水の流れをせき止めて水力発電などに利用するのと同じように、恒星という熱源を覆って放射線や粒子線の流れをせき止めてエネルギーを取り出す、という方法だ。ダイソン球を使うのと同じ規模のエネルギーが欲しいとなると、ダイソン球以外の方法でダイソン球より低コストにエネルギーを取り出す方法はちょっと思いつかないから、たぶん、そのレベルのエネルギーが必要な文明はダイソン球を使うだろう、という予想は成り立つ。
ダイソン球が作れる程度の技術を持ち、自分たちの存在を知らせる意思のある文明が存在するならば、ダイソン球で恒星を覆う量を調節する方法で信号を送ってくるはずだと思う。ダムはずっとせき止めっぱなしだと崩壊してしまうので、どのダムもせき止める量を調節出来るようになっている。ダイソン球も同じで、恒星を覆いっぱなしだと熱を発散する方法がなく、そのうち崩壊してしまうはずなので、ダイソン球を作る程度の文明があれば、必ず、「覆う量」を調節出来る仕組みにするはずだ。覆う量を調節するということは、人工的に、恒星を点滅させることが出来るということだ。恒星を点滅させることが出来れば、他の文明に自分の文明の存在を知らせる最も有効な方法になるはずだ。どの文明でも、望遠鏡さえ作って星を観測することが出来れば、よいのだから。少なくとも、他の文明に自分の文明の存在を知らしめるためにだけに、強力な電波源を作る方法よりは、有効な方法になる。そもそも、強力な電波源を作るには強力なエネルギー源が必要になり、恒星以上に強力なエネルギー源というのはなかなかない。さらに、恒星は全方向に輝いているので全方向に信号を送ることも出来る。
要するに、ダイソン球が作れれば恒星から膨大なエネルギーも取れるし、自分たちの存在を他の文明に知らせることもできて一石二鳥なので、もしダイソン球が作れるレベルの宇宙人が近くにいたなら、やってるはずだが、そのような人工的に点滅している恒星が今まで観測されていないということは、少なくとも銀河系の我々の太陽の近くには、ダイソン球が作れるレベルの高度な技術を持ち通信の意思がある文明は存在しないってことは言えるんじゃないの?ということが言いたい。
だいたい、高度な文明を持つ宇宙人がいたとして、自分の存在を他の文明に知らせるためのプロジェクトに、どれぐらいの労力を賭けると思う?どの方向のどの星にいるかも分からないのだから、自分たちの文明を発展させる「ついで」じゃないと、そういうプロジェクトに労力が回らないのではないかと思う。つまり、宇宙人がいたとしても、何かの「ついで」じゃないと、そこまで頑張って信号を送ってこないと思うのよね。パイオニア探査の金属板みたいにさ。だから、電波を送ってきてくれる、と考えるよりも、ダイソン球を作る「ついで」にそういうことをしてくれると考えたほうが合理的だと思う。地球の技術でも、後、数千年ぐらい経てば、ダイソン球を作れるぐらいのレベルに文明が達するんじゃないか、と思う。タイムマシンとかワープとかは、基本的には物理法則に反している方法だから、後、数千年経っても、物理法則に反さずに実現する方法が見つかるかどうかは分からない。物理学上のブレイクスルーが必要になる。でも、ダイソン球は別に物理法則に反したことをやろうとしているわけではないので、技術的なブレイクスルーの積み重ねで作れるはず。
追記:
補足。言いたかったことは、むしろ、「地球より優れた文明を持つ地球外知的生命体がいたら、ダイソン球ぐらい作っているだろう」なんだよね。
…というロジック。むしろ、「わざわざそのためだけの専用の機器を作る必要がある」、「パワーの問題から全方向に信号を送るのは無理」といった問題点があるのに、地球外知的生命体が送ってきてくれる「はず」の電波を調べる方が、地球の現代文明の考え方に縛られていると思うんだけど。
その仮説は「宇宙人」の文明が地球文明の発展の延長線上にあるという仮定の下でしか成り立たない。 地球人と同じ構造・同じ思考・同じ欲望・同じ法則の下で動くことを暗黙の前提に...
よく分からんけど「宇宙『人』」がいるかどうかなら、まさに同祖なるものさがしであって、人間っぽい宇宙生物はそういう判断基準になるんじゃねーの。無重力&真空でも生きていけ...
元増田。元の投稿を補足した。確かに、「宇宙人」の文明が地球文明の発展の延長線上にあるという仮定の下での話だが、現在の地球外知的生命体探査で使われている「地球に特定の周...
というよりも、相手の文化レベルが計れないのだから、伝達手段は自然とアナログになる。 これは、相手とのコミュニケーションを考えた場合、「必然」のレベル。 全く言葉の通じない...
「全く言葉の通じない外国人」でも五感は備わっている(と知っている)から我々は身振り手振りが使えるのであって、 その前提が存在しない宇宙人が相手なら、アナログな手段もデジ...
それなら、「恒星の光で」や、それに類する「エネルギー計測などで」も同様なんだがね。 相手が「現実」をどの様に認識しているのか?って話になっていくわけだ。 生まれつき目の見...
宇宙人探してる奴らはマジでそういう議論から始めるべきだと思うんだけどね。 宇宙人の厳密な定義とか、しかるべき学会できっちり決めるべきじゃないの。
宇宙人ってなんでみんなカエルみたいな顔してたり タコみたいだったりするんだろ? ていうか二足歩行って誰が決めたんだろ?
二足歩行については、「脳の重さを支えるためには脊椎が垂直である必要がある」って感じ。 そして、脳の大きさと知性が比例すると考えられていて、知的レベルが上がると身体能力が...
天体の明滅は空気の揺らぎても起こるから、電波と大差ないな。
一般に明るさが急激に変化する星は変光星として,突然発光する星は新星として処理されて終わりだろう. 光量が変化するなんてのはその辺にありふれてる天体現象であり,そんな手段...
難しすぎて俺にはわかんなかったがロマンがあっていいな。 宇宙人いるといいなぁ。
ダイソン球が作れるくらいの技術水準に達していれば, 恒星のエネルギー放射を遮蔽することで恒星系の環境に与える影響を評価する くらいのことは当たり前にやっているはず。 そう...
http://anond.hatelabo.jp/20101220065945 なんかそもそも論が飛躍しすぎてる気がするが、ダイソン球に結論しようとした理由はエネルギー問題だよね。 だけどそこまで文明が発展してるなら、恒星...
精神転送が可能になったとして、その転送先のハードウェアにはどれほどのエネルギーが必要なのだろうか?転送先ハードウェアが僅かなエネルギーしか必要としないなら、ダイソンボ...
宇宙人がいるかいないかは置いておいて 4年という月日は距離にして4光年であり 増田が4年間かけていまこうやって我々のもとに届き、多くの人の心を(多かれ少なかれ)動かして...