はてなキーワード: サーブとは
彼女だと思ってる人がいたんだけど、どうも、話しているうちに、なんか彼女は俺の事を彼氏と思ってない?的な素振りがなんとなーく本当になんとなーく見えたときがあって、アレ?アレ?マジで?と思いつつ勇気出して「あの…俺たちって付き合ってるよね?」って聞いてみたいんだよね、そしたら彼女
「……は?」
その後数秒沈黙ですよ
で次に彼女の発した言葉「……え?」もう完全に彼氏じゃなかったよねこれ完全に一人舞い上がってたみたいなねだって彼女の目めっちゃ引いてるもんこれ視線を受け止めきれないほど凄い鋭い目になってるタカの目だよ獲物を狩るタカの目
そんでとにかくその場はショックというよりなんてこといっちまったんだという恥が先行しまして必死に「だよねー!タハ」ってな感じでかなり痛々しく切り抜けてみたわけなんだけどっていうか切り抜けられてねえっつうのねバハハマジ笑える
そんで帰ってから一人自己嫌悪に陥って布団にもぐりこんで絶望感を味わっていた訳なんですけど
まあ勿論彼女から連絡とかあるわけもなく
俺からメールしてみたんですよ
もうなんか何も失うものないし全部ぶっちゃけちゃったわけですよ
俺実は勝手に恋人気取りしてましたスンマセンでした的なね、いや実際にはもっと長くちゃんと書いたけどさ
そしたら彼女からメールきまして、まあ幸いなことに「誤解がとけたのならまあもうそれはいいけど」的な感じで水に流してくださるそうで、主旨としては「これからも友達ってことで一つよろしく」的な、いや原文ままじゃないですけどまあそんな感じで、あーでもよかった最悪のパターンは免れたーとほっとしてたんですが彼女最後に
「でも……どこでどうそんな勘違いをしたの?別に告白してもされてもいないし、月に2,3度遊んでただけだよね……それもサークルのみんなと一緒に。確かに帰り道は同じだったから、二人で帰ってはいたけど」
キタコレ。
スパーっときまりました。最高のサーブだよ。身動きすらできずポイント取られた。
本当確かにそういわれて見ると今から思うとなんで俺そんな勘違いしてたんだろう?って感じです本当それ以外いい様がありません手すら繋いだことないしねいまだ名字呼びだしあーほんとだねなんで勘違いしてたんだろうねこれホント俺氏ね!!!!
あれだ。まだ夢見られるからだ。
mixiは比較的早くに参加したけど、会員が10万超えてネコも杓子もmixiみたいになってから、非コミュの自分には絶対に入れない輪が見えてきて、存在しがたくなり、やめた。
NiftyサーブのPATIO仲間とか、趣味のサイトで知り合ったオフ仲間とかも、すぐ途絶えちゃった。
だって、誘うのはいつも自分。人に誘われる人間にはどうしてもなれない。そんで自分から(意識して)連絡取ることをやめると、ごくごく自然に縁が切れる。残酷なくらいあっけらかんと人は私を忘れる。
増田はそもそもの人間関係がない。私という存在を人から覚えられることもなければ、忘れられることもない。2chと同じで、誰も平等に名無しなのは、居心地がいいことだ。
増茶は、たまに見たり参加したりしているけれど、今のところまだコミュニティが「私にとって」崩壊してない。その場にいれば私も参加でき、話に乗れば私も輪に入れる。
もしかしたらこのまま仲良く友だちになれるかも、なんて、夢をいだいてしまう。オフにいったら、友だちできるかなあ、なんて、期待を抱いてしまう。
でも実際はmixiと同じで、リアルに会ったら、非コミュな自分はものの見事に入り込めないんだろうなあ。そしてまた存在しがたくなって、悲しみをリセットするために、増田も増茶もやめてしまうんだろうなあ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27
Hせん、お前は、お前は性学の恥なんやで
うげぇっ!!えちっぜーん、お前の役ジェニファー オレ=タティーノ(1869-1997)着せ替えGIRL
ごめん!越前!!なにもう剃れぬ!?お前のクルルなグァッツ!!を店で食え!
そぼろだ!越前!(くそみそでいいの?)稲妻とみま号(ロンドンいくよ)スイスとサーブ デル=ピエロ(米 2007-)
(股ツイストサーブ決まったあぁぁん)
NEET!越前!メリモとマラム スピード持つSMAPをびゅちかませぇぇぇ
海鮮炒めじゃないんだよ!!(はああああぁぁぁん)
ツイストサーブを返された!!
ニヤ、アナルツイストサーブは 勃起じゃねぇ わざとおチビな奴 ああ 回線レベルで落ちやがった
ウホッ!越前!(アナル零式)多感な海堂です(何なんだこのH電話)新しい技 あやふや(ロンドンいくよ)
オムライス!一膳!!(キモイよ病魔くん!)麒麟じゃないよ(ペド式ドロップをいつの間に)お前に不可能なことはマリモナイーン
しかしナゲットセットが30セントも下がっていたらヴァレヴァレだお 色目は通用しないニャ
日吉の奴、穴と口のフォームに咥えて 急に伸びてきたYO☆NOW
あいつの実家がボブ術の道場をやってるラッシュ ピヨシートって アナルフォームが自然体位なんや
相変わらず誰?越前病魔 難易度の高いデブでーす!恥愛を盛り上げる
お前は僕を熱くスルー お前は亀頭惹き付ける
Play☆Station Penis☆Condition 湯浅でーーーーーす!
ヴェア(’A`)
マズイよ越前!まんまんですかあいつぅ>< ヤルネ=カレ(独 1700-)
こんなに早く大根下ろしてくるとは・・・豆板醤
マリモZ(ゼータ)ないんですか!?
ニヤッ、日吉和菓子2円 アグレッシブ・ペニス・GUYだ 性格はゲイ性チンカスで 蟹に流されない 少し神経質な面もあるが 常にマイミクで 腰パンパンと性レギュラーを狙っていたようだ 誕生日は12月いつか 血液型はAV型 好きな言葉は
猫駆除だ!!
猫駆除だぜ!通☆風☆性 ロシアガールでJOJOマネ お湯かけるのが快感だぜ☆ 追いついてぶっちゅうーしてやるぅ
ぐぇえこぉくぅじょぉぉぉ??てぇ?????? YOU☆外道! ヴぉれぬぃ??はあ??くぁんけええ??なああいいいいざぁぁ?????? てくぃがつおくれヴぁ??つおぃ??ほどヴぉお''お''?? T▲ITOにぶつかり合うだけ
猫駆除だぜ☆猫駆除だぜ!通☆風☆性 「俺はお嫁に行くよ」
今度は越前くんの反撃 ドMビームでしゅ!!すごいでしゅ両者一歩も譲らないでしゅ
僕の木魚をさ!!(怒)越☆前☆病☆魔
マッスル煮詰めたC??1000 フラグここなの?ない??っ!
お前は俺を熱く摺る お前は亀頭引き付ける
Play☆Station Penis☆Condition 湯浅でーーーーーす!
カバディー・・・なんか増えてへん?
So, You use it. All my more. 俺ホモだけど・・・
なんとしても彼氏欲しい 俺たちは此処でオナるわけにはいかない!!
ぬーん 俺あと20玄米いけるよ
フェラすぐしろ!
ほい小僧!相手がパンティーをつけはじめたぜ あのときの俺と親父だ さあ、どうする小僧
お前のウッシッシーな態度がー 糠漬くほどだでぇ
うぉぉお精液止まんねぇええ!!!
病魔くんしゅごぉおおい><
放火 越前のやつずっと半ケツで みんなの試合みててうっふんが溜まってたんだnow☆
糞してぇっ! あのペスカ星を目の前で見たんだ いつも以上にテンションが上がって プレイできると思いマスケル
いや、アレガ=フォン=ライロ(伊 1833-1884)彼のBest Penis Showなのかもしれない
「ねーよwww 後で百均でも寄る?」
Play☆Station(湯浅でーーーーーす)
Penis☆Condition(リンスを手に)
湯浅でーーーーーす!(湯浅)
勝ったケロ
ゲイむせる! オッパイ越前 ゲームカウント SEXゲイ夢中ウホッ!!
やっと勃ったぁ やわらかぃ・・・ リョーマ君しゅき・・・><
山椒二杯 官能ゲーム 性学の勝利れす 両チームホモ、軽蔑してください
レイプ!
最初それとは知らなかったんだけど、先輩が「なんか宗教っぽいところ」だと教えてくれた。
料理は普通のものだけど、持ち込みドリンクでその会社の商品を出してくれ、と。
なんだか微妙な濃縮ジュース。見るからにおいしくなさそうだった。
有名どころ(とはいえア○ウェイとかニュー○キンくらいしか僕は知らない)じゃない、比較的無名らしい会社だったけど
化粧品と健康食品という原価の安い商材としての基本は押さえているようだった。
老若男女、さまざまな人々が500人以上一堂に会する。
中にはDSliteを手にした小学生が親に連れられてきていたり、腰の曲がったお年寄りが娘に伴われていたりもする。
テーブルごとにリーダー格の人がいて、そのヒトはなにやら妙なストール的なものをまとっている。
どうやらこれが販売者(代理店)の印のようだ。
握手をして、時には固く抱き合って挨拶をする。ここって日本だよね?
会場のモニターには某南国リゾート地のステキなビデオがえんえん流れている。
何十年もの歴史があるんだね。そりゃ安心だね!ってことか?
他地区のトップセールスレディーがお決まりのスピーチをする。
テーブルでも代理店らしきおばさんと連れて来られたらしい女性の間でいかにもな会話が行なわれていた。
その後料理を楽しみつつショーがあって、ビンゴタイムがあって…なんてのは普通っぽいんだけど
壇上に販売代理店の人たちが集まってのダンスタイムまであった。
まさに宗教的。汗だくでマイクの掛け声にあわせて手足を思い思いに動かしている。
10分は続いただろうか。
それが終わって運動後のお客様たちにドリンクをサーブしているところへ、畳み掛けるように販促キャンペーンの紹介が始まった。
たくさん売ったらこんな景品がありますよーってか。
ご招待への条件クリアにはサプリメント(1瓶5000円)なら100本分、化粧水(1本4500円)なら120本分、
あ な た が ほ ん の 少し頑張るだけで、ステキなリゾートへの旅行をプレゼント!
会場大盛り上がり。拍手の渦。歓声。
○○地区のだれそれさん、と呼ばれて、販売代理店の人が順に壇上へあがっていく。
宣言。
「わたしは今シーズンにXXを△△ポイント分販売します!」
また大きな拍手。熱狂。
誰に売るんだろうか。あてはあるんだろうか。
腰の曲がったおばあさんは使いもしない化粧品やサプリを大量に買わされてはいないだろうか。
DSliteに飽きて会場内を走り回っていた少年は友人を失わされてしまったりはしないだろうか。
そんなことを考える暇もないくらい忙しい中で、僕の初出勤は終わった。
はじめに
秋葉原は現在もっとも注目される街の一つである。IT・ハイテク技術の聖地として、あるいは現在国が推進するソフトウェア・コンテンツの見本市として、またはサブカルチャー文化が生まれる一観光地として、政府である『官』やソフトウェア&ハードウェアを生産する『企業』、そして秋葉原を目指す『個人』の視線がそこに集中し、ひとつのムーブメントを作り出している。
この記事は、秋葉原の歴史については軽く触れる程度にとどめ、主に90年代後半??今後の秋葉原について参照し、今後秋葉原がどういった発展を遂げるかについて将来像を探るものとする。
電気屋街としての秋葉原の歴史は、終戦直後に作られた露天市までさかのぼれる。戦前の秋葉原にも山際電気(現在のヤマギワ電気の前身)なども存在はしたが、当時電気屋の主流であった「電気材料卸商」(電化した工場設備に必要な部品を販売する商店)の中心的な場所ではなかった。戦後、焼け野原になった秋葉原で近隣の電機工業専門学校(現東京電機大学)の学生がラジオを組み立て販売するというアルバイトをしたところ、これが大繁盛。その結果、他の露天商も品物を真空管などラジオ部品の販売に転向、その上電気に詳しい露天商の参入もあり、120軒あった露店のうち約50軒が電器商という、まさに電気屋街の前身ともいえる様相を見せた。
この初期の秋葉原の発展について、近くに工学専門の学校があったという地理的要因のほかに、交通の便のよさというのが上げられるだろう。終戦直後にできた闇市で活況を見せたのは、上野や新橋、渋谷など国鉄の乗降客の多い駅の周辺にできたものだった。秋葉原の国鉄や都電が通るアクセスのよさは、そういった「人の流れの結節点」となって、秋葉原に人を留める要因になったと思われる。
その後、GHQにより道路の拡張工事を行うため、露天撤廃令が施行され、露天商は国鉄秋葉原駅ガード下で営業をはじめることになる。これを秋葉原電気屋街の原型とし、以後日本の高度経済成長とともに、電気屋街は拡大していくことになる。この成長を支えたのは家電だった。人々は豊かな生活を追い求めるため、「三種の神器(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)」に代表される電化製品を求め、家電が安い秋葉原に足を運んだ。しかしその人の流れは昭和50年代後半で終わることになる。家庭に普及した自動車で郊外型の家電チェーン店に向かうといったライフスタイルが定着し、それまで主要客層だった家族層が秋葉原に足を向けなくなる。また、昭和60年代のAVブームと高級家電のブームの反動による家電不況などもあり、秋葉原は新規顧客層の開拓と、それに伴う主力商品のシフトを図ることになる――「情報家電」。昭和にはマイコンとよばれ、現在パソコンと呼ばれるマルチメディア機材である。平成6年、電気街の売上においてPC関連商品が家電商品を上回って、名実ともに秋葉原は電脳街となるのである。
秋葉原の主力製品となった情報家電は、アニメやゲームを愛好するオタクたちと親和性が高い。アニメを見るためのTV、エアチェックする為のレコーダー、ゲームだけでなく、ファンとの交流を図るコミュニケーション・ツールとしてのPC――しかしそれだけが、秋葉原を「オタクの聖地」としたのではないと、建築学者である森川嘉一郎は言う。
秋葉原に点在する「まんだらけ」や「海洋堂」、「ゲーマーズ」などの同人誌、アニメグッズ、ガレージキット(フィギュア)専門店はそれまで秋葉原になかったものであり、それらは秋葉原に移転するまで吉祥寺、渋谷、新宿などに点在して存在していた。しかしそんな専門店が97年以降秋葉原に集中するようになった原因を、森川は『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』において、(株)海洋堂の宮脇修一専務のインタビューをヒントにこう記している――アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットと、それに付随したサブカルチャー・ブームにより未曾有のバブルに沸いたサブカルチャー・ショップが、その勢いに乗り秋葉原への出店を促したのだと。確かにこの時期、東京ビッグサイトで行われたコミックマーケットの入場者数が25万人(95夏 90年からこの人数が横ばい)から35万人(96夏)、40万人(97夏)へと急激に膨張するなど(ちなみにこの後入場者数は横ばいになる)、この時期サブカルチャー文化への大幅な人口流入があったという見方もできるだろう。しかし、アニメやマンガ界隈において、エヴァ以降現在に至るまで、エヴァと比肩し得るヒット作は生まれていないのが現状である。しかしサブカルチャー産業は萎むことなく、拡大し続けているのが現実である。エヴァ現象によってサブカルチャー文化に入ってきた人びとは何を飽きずに摂取し、そこにとどまり続けているのか。まずこのことを明らかにしてから、秋葉原の現状について考えてみたい。
批評家東浩紀によれば90年代以降、アニメの物語よりもそこに登場するキャラクターや設定などの断片を愛好するオタクが増えたと、著書『動物化するポストモダン』で述べている。東浩紀によれば「オタクたちは、物語やメッセージなどほとんど関係なしに、作品の背後にある情報だけを淡々と消費している」と指摘し、そのことを「キャラ萌え」している(この言葉はやや古くなった感があるが、そのことについては触れないでおく)と表現した。1960年生まれのライターである竹熊健太郎氏も、「オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思」において、まず自身の立場を「(アニメ作品などにおいて)トータルで作品は見るべきだという思いがどうしても強い。」と表明し、「もちろん心の深いところでは、キャラ萌えのような感情はあるんですけどね」としながらも、かれらについて「でもそれを外部に表明するのは、自分はバカですと言ってるのと同じで、とてもできないわけですよ。」と違和感を語っている。しかし、その中で竹熊はこうも語っている。曰く、キャラ萌えという衝動は「アニメブームの頃、中高生のミーハー女子が「シャア素敵??」って黄色い声をあげていたのと同じ」であると。
東はオタクの嗜好が変わった原因を大きな物語の凋落に求め、結果大きな物語に付随する「小さな物語(アニメにおけるキャラクターやロボットなどの一要素)」を単独で摂取するようなオタクが現れた、と前述した著書で述べている。このことについて東はインターネットの世界を例に挙げてうまく説明しており、少々長くなるがここに引用したい。「すべてのウェブページを規定するような隠れた大きな物語は存在しない。(中略)インターネットにはむしろ、一方には符号化された情報の集積があり、他方にはユーザーの読み込みに応じて作られた個々のウェブページがある、という別種の二層構造がある。この二層構造が近代のツリー・モデルと大きく異なるのは、そこで、表層に現れた見せかけ(個々のユーザーが目にするページ)を決定する審級が、深層にではなく表層に、つまり、隠れた情報そのものではなく読み込むユーザーの側にあるという点である。」「ポストモダンのデータベース型世界では、表層は深層だけでは決定されず、その読み込み次第でいくらでも異なった表情を現す。」
この件について森川も同じくインターネットを紐解き、インターネットにおける「地縁・血縁に因らない趣味や関心の共通性に基づいたコミュニティ=コミュニティ・オブ・インタレスト」が、秋葉原の構造の変化を促した、と記している。つまり、「パソコンを好む人は、アニメの絵柄のようなキャラクターを好み、そうしたキャラクターが登場するアニメやゲーム、ガレージキットも愛好する傾向がある」というオタク趣味の構造が、現在の秋葉原を形成したのだと。しかし私は、この変化を趣味の変化や世代の変化ととらえるのではなく、技術の進化が趣味の構造の変化をもたらしたのだ、と主張したい。
オタクについて、まずかれらについて、サブカルチャー文化を愛好するものたちだと捉えよう。サブカルチャー文化はメインカルチャーにたいするカウンターである為、自ずとその文化を愛好するものはマイノリティとなる。そしてマイノリティである為、常に外部から奇異の視線に晒され(宮崎勤事件を参照されたい)、それに対抗するためオタクたちは様々な我流の理論武装を施し、それによって更にオタクはオタクとして、孤立、タコツボ化を極めた(こういった空気は、ガイナックスの元社長である岡田斗司夫が記した『オタク学入門』(太田出版)を参照されたい)。そしてオタクはまた、サブカルチャーの知識を深めるための仲間を必要とし、オタク仲間に出会える場所を強固に求めた。漫画家の篠房六郎氏は、かれ自身にとっての同志が集う場所であった武蔵野美術大学漫画研究会について、「かつてはクラスの隅っこにいた痛々しい孤独な連中が、自分と同じものの見方を持っている人がいると知って、救われる場所がここだった。」と表現している。
しかし技術の発展が、限られていた場所を無数に生み出すことになる――具体的に言うと、ネットに生まれた「コミュニティ・オブ・インタレスト」である。
秋葉原が「趣都」となった97年以降、PCやインターネット整備網、そして文化は急激に発展し、一般家庭に普及していった。オタクと情報家電の親和性は「2 オタク層の流入??趣都の誕生」の冒頭で述べた通りであり、また、Windows95以前もニフティサーブやパソ通などで、一部のオタクはBBSを通じて他のオタクとのコミュニケーションを図っていた。その後インターネット人口が拡大するにつれ、オタクたちはかつて無い数の「同志」と出会うことになる。現実世界では「距離」によって出会えなかった人々と、モニター越しに交流することができ、どんなにニッチな趣味でも「仲間」を見つけることができるようになったのだ。
「仲間」と「コミュニティ・オブ・インタレスト」を形成できるというのは、前述したような「我流の理論武装」をする必要がなくなったことを現す。なぜなら形成したコミュニティを安定維持するため、構成員の視線は外部より内部に向かうからだ。よって仲間同士、理解しやすく、されやすくするため、お互いにとって理解しやすいものを求めるようになり、その為表層と呼ばれているデータベースを、お互いのコミュニケーションにおいて重要視して使用するようになった。「巫女」や「ツンデレ」など、キャラクターの要素をあたかも服装の組み合わせによる着こなしように消費し、コミュニケーションのための文法とするオタク。作品から好みの要素切り離して楽しむことができるからこそ、エヴァンゲリオン以降ヒット作に恵まれなくとも、オタクたちはサブカルチャー文化を愛好し続けることができたのだ。
秋葉原の今を見つめるブログとして、アキバblog(http://www.akibablog.net/)というサイトがある。このサイトは毎日秋葉原の店先をチェックして、物品の販売価格のほかに、店員が作る個性的なPOPを“ネタ”として紹介することをメインコンテンツにしている。このサイトを眺めていて目に付くのは、店が掲げるPOPに書きこまれた“ネタ”はマスメディアが流布したイメージよりも、インターネットから生まれたジャーゴンである場合が圧倒的に多いということだ。普通の店なら「○○という番組で紹介された??」という文句を掲げるはずのものが、ここではネットのジャーゴンを絡めて、連帯感を出して売られている。また、匿名掲示板群である2ちゃんねるから生まれたキャラクターグッズを売るショップもあり(因みに同じ2ちゃんねるで話題になったのまネコFlashとそのキャラクターがAVEX資本で商品化されたときには非難が集まり、秋葉原発のグッズショップにはなんら実害を及ぼさなかったこの対比は興味深い)、現在の秋葉原はオタク文化というマスではなく、ネットというマスに向けて情報を発信していると言えよう。話題になったドラマ「電車男」も、触れ込みは「オタク発」ではなく「ネット発」とうたわれていたのも思い出させるし、そもそも秋葉原名物となったメイドも、(始まりこそあるアニメのコスプレ喫茶として生まれたものの)オタクたちが共有イメージとして持っていた「メイド」を現実化したものであり、特定のアニメ作品というマスメディアから生まれたものではないことも記しておこう。
高度成長時代、メーカーにとって秋葉原とは、特例的な値引きを許し、かつ消費者の反応をフィードバックさせるための実験場であり、社員の技術者が新製品とともに、専門知識を備えた販売員として小売店へと配備された場所だった。今秋葉原では同じように、ネットから生まれた文化を貪欲に取り込みそれを街の貌とする実験場になっている。インターネットの発展により、個の集合体があたかもマスコミュニケーションのように総体として機能し始めた現在。「趣味の構造が場所を変えた」都市に加え、「既存のマスメディアだけでなく、個々が生んだネットメディアと交流をとる」最先端の都市として、現在の秋葉原は評価されるべきだろう。
参考文献
「週間大衆:昭和54年8月9日号」焼跡のバラック問屋街を『世界のアキハバラ』に高めたガンコ一徹
http://www.shimura-musen.co.jp/home_2/kiji_02.htm
http://www.akiba.or.jp/history/index.html
オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思
http://web.soshisha.com/archives/otaku/index.php
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20061029#p1
http://sotokanda.net/his_cafe.html
註:ちなみにメイド喫茶が爆発的に増えたのは、私の記憶によればドラマ「電車男」以降のはずである。
コミックマーケット30’s ファイル 発行:(有)コミケット 発行人:米沢嘉博
カーニヴァル化する社会 講談社 著者:鈴木謙介
動物化するポストモダン 講談社 著者:東浩紀