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今日は北海道の野生動物、エゾシカの捕獲の現状について説明したいと思います。
全国で発生している野生動物による農作物被害総額のおよそ3割は、北海道に集中しています。この被害額の9割の64億円は、エゾシカによる被害です。北海道の農業を守り、日本の食糧供給地としての役割を維持するため、北海道ではエゾシカの生息数を調査し、計画的な捕獲を実施しています。
近年のエゾシカ調査を見ると、全道の生息数は緩やかに増える傾向にあり、一部では著しく増えている地域もあります。たとえば宗谷地域(北海道の一番北の地域)では、ハンターが山を一日歩くと平均して6頭もの野生のエゾシカを目撃することができます。
捕獲量は、推定生息数が増加している地域で捕獲制限を緩めており、捕獲を促している結果、前述の宗谷地域では、一日平均一人1頭の大台まで捕獲が増えています。
エゾシカの推定個体数は平成14年から増えつづけ、平成21年度に過去最大数を記録しました。個体数がなかなか減らない原因は、ハンターによるエゾシカ捕獲が続いたため、エゾシカが人を警戒して早く逃げるようになり、以前よりも捕獲しにくくなった側面があります。また鹿肉の希少性が下がり狩猟意欲を失うなどの側面も否定しきれません。
海外では、鹿肉は高給食材ベニソンとして扱われており、北海道でもエゾシカは、自家消費を中心に、本州以南とは異なる1000年以上に渡る北海道独自の狩猟文化や食文化があります。明治時代には鹿肉の缶詰は北海道の代表的な輸出品でした。今後は、北海道固有の文化を高めるためにも、鹿肉の流通だけではなく、角・皮・骨等の様々な部位の流通・活用についても考えてまいります。
エゾシカ対策課
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/est/
毎月第4火曜は「シカの日」オフィシャルサイト