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2021-04-04

雑誌映画秘宝』の記憶(40)

町山智浩柳下毅一郎問題発言集】(No.15)

 出典は『ファビュラス・バーカー・ボーイズ映画欠席裁判2』(2004年洋泉社)、発言者を「町山」及び「柳下」と表記記述形式

   [ページ数]

   発言者発言内容

   【※】付随情報や私個人の感想など(適宜)

   (初出)

です。

引用ここから

[p141]

【※】『バトル・ロワイアルII』の話題から

 柳下:いやあ、何がムカつくったって、十八歳過ぎて「大人は嫌だ」とか言ってるヤツですね。

 町山:え?田野辺くんのこと?

 柳下:いや、『バトル・ロワイアルII』ッスよ(以下、『BR-II』)。藤原竜也が「すべての大人宣戦布告」とか言うんだけど、お前だってもう大人じゃん!

 町山:監督深作健太だって子供じゃないだろ。

 柳下:もう三十歳ですよ。

 町山:オヤジじゃん!

 柳下大人としての自覚がないね思春期なんてハシカみたいなもんで、とっとと済ませればいいだけなのに、いつまでもシカでいたい連中が多すぎる。

 町山:いい年こいて『ライ麦畑』読んで泣いたりしてる連中ね。男ってのはガキだと思われるのが嫌で、早く一人前の男になりたいもんだと思ってた。オイラなんて早くオヤジになりたいクチだったなあ。

 柳下オヤジなっちゃえば自意識とか照れとか、無駄コンプレックスナルシシズムから解放されますからね。

 町山:女の子に「ところでおっぱい大きいね」ってシレッと言えるようになる。

 柳下:それはセクハラだろ!

(初出『映画秘宝』03年vol.46)

感想

 こういうジョークは「本当はセクハラをしない人間」や「本当は大人の男」が言うからサマになるのであって「実際にはナルシシズム全開」で「ホモソーシャル集団内部に閉じ籠もって、セクハラパワハラに打ち興じているような人間たち」がこんなことを言っても、薄ら寒いだけだと分かります

 この人たちの言う「大人としての自覚」とか「一人前の男」という言葉の、何と薄っぺらくて空虚なことか。

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