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2021-10-16

核融合・熱」によるボイラーが実用化へ

原子核変換に伴う熱を利用する加熱装置製品化が間近に迫ってきた。9月28日、新エネルギー関連のベンチャー企業クリーンプラネット東京都千代田区)とボイラ設備大手三浦工業が「量子水素エネルギーを利用した産業用ボイラーの共同開発契約を締結した」と発表した。

クリーンプラネットは、2012年設立したベンチャー企業で、2015年東北大学と共同で設立した同大電子理学研究センター内「凝縮系核反応研究部門」と川崎市にある実験室を拠点に、量子水素エネルギー実用化に取り組んでいる。発熱現象再現性はすでに100%を確保しており、研究課題定量的再現性に移っている。

こうした研究成果に着目し、2019年1月には三菱地所が、同年5月には三浦工業クリーンプラネット出資した。その後も、順調に実用化に向けて研究が進んできたため、今回、三浦工業産業用ボイラーへの応用に関して共同開発を本格化させることになった。 2022年にはプロトタイプ製作し、2023年には製品化する予定という。

クリーンプラネット研究成果で注目すべきは、相対的コストの安いニッケルと銅、軽水素を主体とした反応系での発熱100%再現性を確保している点だ。実験室の装置では、チップに一度水素を封入して加熱すると120日程度、投入したエネルギーを超える熱を出し続けるという。その際のCOP(成績係数:投入・消費エネルギーの何倍の熱エネルギーを得られるかを示す)は12を超えるという。一般的ヒートポンプ給湯機のCOPは3前後なので、桁違いの熱を発生させることができる見込みになっている。

凝縮系核反応による核融合では、熱核融合炉では放出される中性子線やベータ線といった放射線が出ないことも大きな特徴だ。クリーンプラネット核融合装置でも放射線はまったく観測されていない。発熱素子は投入温度が高いほど反応が活発化することから工場で使いきれない200度前後の排熱を継続的に投入して入口温度とし、出口温度を500度程度に高めるなどの運用を想定している。

核融合・熱」によるボイラーが実用化へ、金属積層チップで熱を取り出す

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06098/

常温ではないにしても、現実的に利用可能温度での核融合って、実現しそうなんですね。

 
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