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2016-01-20

同乗者でも命を守れる知っておくべき対処方法

以下の知識は、次の場合に自らの命を守るために有効な知識だ。

長い下り坂でフットブレーキを多用すると、熱の関係で突然使用不可な状況に陥る時がある。(ベーパーロックフェード現象

また、タクシー乗合バスでは、時に運転手意識を失ってしま場合がある。

そんな時、運転席に座らずに車を制御できる2つの方法をお教えしたい。

ただし、いずれの場合であってもまずは必ず片手でハンドルを握り、車体の制御を優先しよう。

1.エンジンブレーキによる減速

シフトレバードライブから2やLに落とす。

ギア制御関係スピードが落ちる。(Nでは減速が弱い。むしろ下りでは加速する場合がある)

ブレーキほどの効果が有るわけではないが、衝突時の大惨事を避ける程度には減速できる。

また、次に記載するパーキングブレーキによる停止の前準備段階としても利用できる。

2.パーキングブレーキによる停車

以前では、サイドブレーキハンドブレーキと呼ばれていた。

運転席のサイド、ハンドルの下、フットブレーキの隣などに見られる。

ただし、一気に作動させるとタイヤロックされてしまい、スリップスピンなど別の危険性を生じる。

停車時のように一気に作動させるのではなく、フットブレーキ同様に速度に合わせて少しずつ効かせるようにする必要がある。

過去実際に、タクシーバス運転手意識を失った時にこの対応で助かったケースは多数ある。

運転の習熟度問わず山道経験のないドライバーフットブレーキが使えなくなる危険性を忘れてしまうことが多い。

もし下り坂で不必要な加速を繰り返すドライバーや、フットブレーキを多用するドライバーには、危険性を示唆した上でエンジンブレーキ使用を推奨しよう。

ただし、当然エンジンブレーキだけでは減速は追いつかない。車体の重量の関係でどうしても多用せざるを得ない時は、長くゆるやかに効かせるのではなく、短く強めに効かせることで冷却時間を長く確保する必要がある。

この2つは運転免許をもっていなくてもいざというときに身を守る知識になる。覚えておいて損はないだろう。

また、運転者であれば、ちょっとした下り坂でもエンジンブレーキを使う習慣を付け、いざというときのためにパーキングブレーキを利用した停車を経験しておくべきだろう。(当然周囲の安全確認した上でだ。)

しかしながら、バスの蛇行を止める方法はまったくもって検討がつかない。

いずれにしてもあの事故は、料金を安くしようとするあまり運転技術が未熟な人間採用したが故に起きた人災と考えざるを得ない。

被害者のご冥福を祈りたい。

 
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