2024-10-17

今更ながらタコピー原罪を読んでみた

当時ネットで話題になっていたのは知っていたものの読んだことはなかった。

しかし今現在ジャンププラスで全話無料で公開しているので読んでみたわけだ。

まず最初謝罪したい。

すみませんでした!!!当時ネットで話題になってたのは悪い意味でだとばかり思っていて、だから勝手につまらない作品だと思ってました!!!

でも実際には大変すばらしい作品だったんで、ここにその感想を述べようと思う。

ネタバレ含むので、未読の方は読まない方が吉。

最初、というか一話目からいきなり首吊り描写という衝撃展開で、その後はまさかループものとは…。

というか、この時点でのループが実はキーで、後の伏線、実はまりちゃんのためにタイムリープしていたとは…!というのは視点によって善悪は異なるものだよといったメッセージ性をより強調、分かり易いものにしていて非常に良い構成だった。

タコピーの”原罪”とは、”誰もが幸せになれる”と思い込んでいることである

しかし、それは不可能なのだ

現代SNSの台頭により、マイノリティ意見を今までのどの時代よりも拾いやすい状況だといえる。

私たち多種多様な人々の意見を聞くことが出来、最適な社会形成できるであろうと考えるかもしれない。

でもそれは無理なんだ。何故なら資源は有限であり、幸せもまた有限なのだから

そして、この作品はそれを教えてくれる。

しずかちゃん幸せは、まりちゃんの不幸によって成り立つ。

まりちゃん幸せは、しずかちゃんの不幸によって成り立つ。

幸せは、有限だ。

皆が、全員が完全な形で幸せになることは不可能

何故ならこの世界は有限なのだから

でも私たちは、誰しもが幸福になれるであろうという夢を、無限資源を夢見てしまう。

それは無理なんだよ。決して叶わない。

だって片方の幸せが、片方の不幸によって成り立つ。

そういった世界に、住んでいるのだから

からこそ忘れてはいけない。

タコピー原罪は、我々現代人にとっての原罪でもあるのだから

そのことを、この作品は教えてくれた。

タコピー原罪は全16話で、巻数は僅か2巻。

非常に素晴らしい作品なので、未読の方は読んでみても損はないと思う。

  • 恐・速・ブ それが増田とブクマカがただ一つ共有した真の正義だったはず

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