A型事業所で働いてるが、話題のAさんや少し前に流行ったBさんレベルの人はなかなかいない
どころか、健常者と遜色ないコミュ力の持ち主が大半だ
数人ほど、障害あるっぽいなと感じる人はいるが、その人たちにしても話題のAさんほど酷くない
コミュ力の塊で皆に好かれていた人が辞めてから、お喋りタイムはお通夜タイムとなった
ところで、A型事業所にくるのも納得の明らかな発達障害の人がいた
AさんとBさんの枠はもう埋まってるので仮にCさんとしておこう
だがCさんは仕事は普通にできたものの、壊滅的に空気が読めず、何度も何度も脈絡なく同じ話をし、会話の途中で意味不明な口を挟み、話題のAさんを弱くした感じのように無駄な正義感で場を白けさせ、小さなことで独特のイントネーションで大袈裟にお礼やお詫びを言い(いいことだと思われるかもしれないが正直鬱陶しかった)、かと思えばお礼を言って欲しい時に限って言わず、態度がやけにオドオドうじうじしており、顔や体型からして陰キャオーラ全開であった。
これはもう、明らかに学生時代から周りから嫌われて疎まれてきたんだろうなと思わせた。他害するわけではないから本人も辛いし周りもいじめだとみなされやすいやつ。
私は段々とCさんが苦手になった。顔を見るのも、声を聞くのも生理的に無理な状態に。加害されたわけでもないのに、自分だって人のこと言えないのに、Cさんを嫌う自分も嫌だった。Cさんには妙な嗜虐心が引き起こされた。関わりたくない。関わったらCさんを傷つけるかもしれない。Cさんと顔を合わせないためにも早く就職しなきゃ。
Cさんとは幸い仕事の都合上あまり一緒ではなくなった。空気の読めなさに直面することもなくなった。たまに挨拶を交わす(いつも向こうから)だけとなった。
何が嫌って、私がCさんを嫌う理由の大半が同族嫌悪だということだ。顔も性格も陰キャなのも空気が読めないのもお礼のタイミングがおかしいのも昔から周りに嫌われるのも発達障害なのも、私だ。ともすれば私はCさん以下かもしれない。そんなことを考えてまた鬱になった。
私は大いに喜んだ。よかった!これで私はもう神経をすり減らさずに済む!私がCさんを傷つけてしまう可能性はなくなった!
Cさんに幸あれ