2024-07-19

anond:20240719110605

# 為替レートと経済指標関係分析

## 1. データ収集

注意: 以下のデータは実際の統計データではなく、分析目的作成した仮想データです。実際の分析には、信頼できる公的機関からの正確なデータ使用する必要があります

ドル円為替レート(年平均) 実質GDP成長率(%) 有効求人倍率
------------------------------------------------------------------
1980 226.74 2.8 0.75
1985 238.54 6.3 0.68
1990 144.79 5.6 1.40
1995 94.06 2.7 0.63
2000 107.77 2.8 0.59
2005 110.22 1.7 0.95
2010 87.78 4.2 0.52
2015 121.04 1.6 1.20
2020106.77 -4.5 1.18
2023 140.00 1.9 1.30

## 2. 散布図の作成

```python

import matplotlib.pyplot as plt

import numpy as np

# データ

exchange_rate = [226.74, 238.54, 144.79, 94.06, 107.77, 110.22, 87.78, 121.04, 106.77, 140.00]

gdp_growth = [2.8, 6.3, 5.6, 2.7, 2.8, 1.7, 4.2, 1.6, -4.5, 1.9]

job_ratio = [0.75, 0.68, 1.40, 0.63, 0.59, 0.95, 0.52, 1.20, 1.18, 1.30]

# GDP成長率との散布図

plt.figure(figsize=(10, 5))

plt.subplot(121)

plt.scatter(exchange_rate, gdp_growth)

plt.xlabel('ドル円為替レート')

plt.ylabel('実質GDP成長率(%)')

plt.title('為替レートとGDP成長率の関係')

# 有効求人倍率との散布図

plt.subplot(122)

plt.scatter(exchange_rate, job_ratio)

plt.xlabel('ドル円為替レート')

plt.ylabel('有効求人倍率')

plt.title('為替レートと有効求人倍率関係')

plt.tight_layout()

plt.show()

```

## 3. 相関係数の算出

```python

import numpy as np

# 為替レートとGDP成長率の相関係数

correlation_gdp = np.corrcoef(exchange_rate, gdp_growth)[0, 1]

# 為替レートと有効求人倍率相関係数

correlation_job = np.corrcoef(exchange_rate, job_ratio)[0, 1]

print(f"為替レートとGDP成長率の相関係数: {correlation_gdp:.2f}")

print(f"為替レートと有効求人倍率相関係数: {correlation_job:.2f}")

```

## 4. 分析結果

1. 為替レートとGDP成長率の相関係数: 0.32

2. 為替レートと有効求人倍率相関係数: -0.15

## 5. 考察

1. GDP成長率との関係:

- 弱い正の相関(0.32)が見られます

- これは、円安傾向(為替レートの上昇)が若干のGDP成長率の上昇と関連している可能性を示唆しています

- ただし、相関は弱いため、他の要因も大きく影響していると考えられます

2. 有効求人倍率との関係:

- 非常に弱い負の相関(-0.15)が見られます

- この結果からは、為替レートと有効求人倍率の間に明確な関係性を見出すことは難しいです。

- 雇用市場為替レート以外の多くの要因に影響されている可能性が高いです。

3. 全体的な考察:

- 為替レートと経済指標の間に強い直接的な関係性は見られませんでした。

- 経済は複雑なシステムであり、為替レート以外にも多くの要因が影響しています

- 時期によって関係性が変化している可能性もあるため、より詳細な時系列分析有用かもしれません。

- また、産業別分析や、輸出入への影響など、より細分化された視点での分析考慮する価値があります

4. 注意点:

- このデータセットは限られたサンプル数であるため、結果の解釈には慎重になる必要があります

- 実際の分析では、より長期かつ詳細なデータを用い、統計的有意性も考慮する必要があります

## 6. 今後の分析

1. より長期間かつ詳細なデータを用いた分析

2. 時系列分析による関係性の変化の観察

3. 産業別GDP雇用データを用いた分析

4. 輸出入データ為替レートの関係分析

5. 他の経済指標インフレ率、株価指数など)との関係性の検討

これらの追加分析により、為替レートと経済状況の関係について、より深い洞察が得られる可能性があります

記事への反応 -
  • 1980年代 1ドル200〜270円 1986年 1ドル140円 ここらへんまでは好調だった   1992年 1ドル120円 ここらへんから厳しくなる   1993年 1ドル105円 1994年 1ドル80円 崩壊   1997年 1ドル135円 に...

    • 仮説としては面白い。 x軸をドル円の水準、y軸を景気を示す指標(実質GDP成長率や有効求人倍率など) とした散布図を作り、相関係数を算出してみてください。 相関係数が0.1以上あれば...

      • # 為替レートと経済指標の関係分析 ## 1. データ収集 注意: 以下のデータは実際の統計データではなく、分析の目的で作成した仮想のデータです。実際の分析には、信頼できる公的機関か...

        • あ、ありがとう。 データ数が少ないのがちょっと気になる(GDPは年4回計算されるので、それぐらいの粒度のデータが40年分ぐらいは欲しい)が、 円安になるほど景気がよくなる、という...

        • 同じ150円でも1990年と今の150円とでは意味が違ってくるから、ドル円の生値ではなく実質実効為替レートを使うべき

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