アレはまさに一時期国辱として問題になったけど、それが一段落したら同じような作品が次々現れるようになった。
昔からあるアンクル・サム的なイメージでちょっとだけステレオタイプなイメージを表して終わるならいいんだが、漫画の中で何十話も何百話も弄り倒すのは流石におかしくないだろうか。
たとえば「香川くんがうどんの人気が落ちてきているのは他の娯楽に客を取られているせいだと怒り出してゲーム禁止条例を掲げた回」なんてものが出てくるわけだ。
それを書いたのが香川在住の漫画家ならまだしも、東京の人間がやったら田舎者の奇行を嘲笑っていると捉えられてもなんらおかしくないわけだ。
何よりの問題は、今その地域に生きている人達をステレオタイプに当てはめて笑いものにしているということだ。
美少女にされた織田信長がシリアルキラーとして振る舞うのとはわけが違う。
まだ生きている人達がまだ続けている生活を「この地域の奴らの生き方あたまおかしすぎてワロwwwww」と馬鹿にしているのだから。
不思議だ。
なにが嫌って、そこに露悪の意思がないことだ。
テコンダー朴のように「これは全力の悪意を持ってやっていますよ」という作品は読み手もそういう気持ちで向き合える。
だが表向きは「皆仲良く!相互理解!」みたいな顔をしておきながら実際には「イギリスって植民地政策やりまくってたから未だに移民を差別する意識が根強くて陰湿だよな」みたいなことを平気で書く。