2024-06-12

Q.

世間一般に対して「容姿で人を差別するのを止めよう」と主張しながら、個人パートナーを選ぶのに「容姿の好みを反映させるのは個人自由である」と主張するのは矛盾でしょうか?

A.

容姿について、社会的差別問題個人の好みの問題区別して考えることが大切だと思います

社会的差別観点からは、容姿理由に不当な扱いをすることは望ましくありません。就職や昇進、サービス提供などにおいて、容姿差別することは公平性に反します。容姿個人能力とは無関係であり、機会の平等を阻害するからです。このような社会的差別をなくしていくべきでしょう。

一方、恋愛パートナー選びは個人的な領域に属します。相手への魅力は容姿だけでなく、性格価値観なども含む主観的・複合的なものです。外見的な好みは個人自由に属する問題で、他者から干渉されるべきではありません。

従って、容姿による社会的差別に反対しつつ、交際相手選択では容姿の好みを優先することは、論理的矛盾しているわけではないと考えます重要なのは、それぞれの場面で求められる公平性自由の程度を見極め、バランスを取ることではないでしょうか。

社会全体としての平等の追求と、プライベート選択自由は、ときに緊張関係に立ちますしかし、一方を重視するからといって他方を全面的否定する必要はないでしょう。状況に応じたバランス感覚を保ちながら、差別のない社会の実現と個人の多様な価値観尊重の両立を目指すことが肝要だと考えます

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