慶應と東大の学生達と話していて気づいたが平成生まれにとっての日本は「右肩上がりの希望にあふれた国」なのではないか
岩尾俊兵 @iwaoshumpei
私が講義を持つ慶應と東大の学生達と話していて気づいたが、私含め平成生まれにとっての日本は「右肩上がりの、希望にあふれた国」なのではないか。スタート地点が低かったため、じわじわとではあるが、日本は良くなっている実感がある。実は「日本は終わった」は今の世代にはピンとこない価値観。
んなわけない。ネガティブな事を口に出してると評価が下がるのが世の常なのでとりあえずポジティブなことを言ってるだけだろう。
人口減と高齢化と現役世代の負担増は目に見えていて、年金は返ってくるかわからないし、その全部にこれといった対策はない。
そんなマクロな話じゃなくても、小さいころに身の回りのほとんどを占めていた日本製品はほとんど海外製品に置き換わり、みんな見ていたテレビは誰も見なくなって、スマホで日本なのかなんなのかよくわからないLINE以外は大体海外のサービスで余暇時間を消費するようになって、新しい分野を拓くのは常に中韓台を含む海外企業。
サブカルは局地的に善戦してるけど、一応日本に向いてくれてるK-POPはずいぶん皆に馴染んだなぁと思う。あとトヨタか。がんばれ~。
スキルと先見のある友人は皆外資に就職・転職してる。スキルのない奴らも皆公務員やインフラ系に就職してとりあえずの数十年を食いつなごうとしている。NISAでSP500を買う奴はいても、TOPIXを買う奴は誰もいない。
これ、希望あるか?
でも、「日本」に希望がないからって、日本に住んでるそれぞれの人間に希望がないわけじゃない。日本で外資で働いてiPhone使ってインスタで友人とやりとりしてブラックな飲食で飯食って謎の土地持ちから借りた家で寝て、普通に幸せだし。
経済のことよくわかんないけど日本企業にお金払わなくても、日本企業で働かなくても、日本企業が何か生み出せてなくても日本の国としてはしばらく滅びないんじゃないの?少なくとも、自分が生まれてから日本に起きた変化ってそういうことだった気がする。でも結果として特に問題なく日本に住んでる。滅びるとしてもギリ逃げ切れる気がする。しらんけど。