2023-05-21

マイケル・ベイリーーのトランス理論

https://gendai.media/articles/-/99878?page=3

彼が展開したのは、トランスジェンダーのなかでも「MTF」と呼ばれる人々についての理論である。通常、MTFの人々は「身体的には男性として生まれてきたが、ジェンダーアイデンティティ性自認)は女性である人々」として理解されることが多い。しかし、ベイリージェンダーアイデンティティという概念疑問視して、その代わりに性的指向に基づいてMTF定義しようとした。

そして、性科学者レイブランチャードの理論依拠しながら、MTFは「異性愛男性性的対象としており、彼らと恋愛セックスするために性転換を望む人」(トランスキッド)と「“女性としての自分”への愛情を抱き、自分女性になることを想像することで性的に興奮する人」(オートガイフィリア)とに区別される、とベイリーは論じたのである

ドレガーによると、『クイーンになる男』が発表された当初はトランスジェンダー当事者なかにもこの本を好意的に受け止める人が多く、MTFに関する理論についても「自分実体験に基づいている」と賛同する当事者は多数存在した。

しかし、一部の活動家が「ベイリートランスフォビアである」と喧伝し続けて、脅迫を恐れた大学メディア関係者ベイリー支援擁護しなかったこから、彼が差別主義であるというイメージが定着してしまったのだ。ドレガー自身も、実際にベイリーに会って事件について詳細に調べるまでは、彼がトランスフォビアであると思い込んでいたのである

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