今の時代ののコメンテーターはただ自分の専門分野だけ話せればいいというわけではなく、キャラクターやタレント性も重視されます。スタジオ、またはリモート出演で個人的な意見を求められた際に、やはりキャラが際立つような発言をしてほしいという気持ちは起用する側にはあります。個人攻撃や政権批判などをしないといった一定のラインを守ってくれれば、あとはどちらかといえば“強めの主張”をしてくれたほうが番組は盛り上がる。成田さんや三浦瑠麗さんもそうですが、やはり毛色の違う個性が立った学者コメンテーターは重宝されがちです」
「政権批判などをしないといった一定のライン」という部分が炎上しているけど、これは「政権からの圧力を恐れているから」というよりも「党派的な色がつくと途端に見られなくなることを恐れているから」という解釈が正しい。
成田も三浦も確かに政権批判は控え気味だが、積極的に擁護するような発言をしているわけでもなく、どちらかと言えば批判的な口調でコメントすることのほうが多い。
Twitterでは党派的な支持者だけを相手にしていればいいけど、テレビだと政治イデオロギーに生理的な嫌悪感をもつ、日本の大多数の無党派層を相手にしなければならない。「政権批判はやめて」ではなく「党派性むき出しの批判はやめて」ということだろう。
逆に党派性と無関係の話題であれば、政権を批判することは比較的可能である。統一教会との関係を問われた政権与党の政治家たちの苦しい弁明は普通に批判されている。