2022-11-24

Twitterが糞コードの巨塔みたいになっちゃうのはほぼ確実かな

Twitter社員がよくわからん基準で次々に解雇され、週報まで求められるようになったとのニュースを読んだ。Twitter社員に対し、明確に「すぐに目に見える成果を出せないやつはクビだ」というメッセージを発している。

こうなると、社員としては受けの良いタスクばかりに集中することになる。具体的には、新機能実装だったり、新しいインフラへの移行だったり、UIの変更だったり。

バグ修正……3週間調査してコード修正は1行だけみたいなのはザラ……は、当然のように優先順位が下がる。というかそういうタスク時間を使っちゃったエンジニアは、自動的解雇される。既存不具合が直ることはもう期待しないほうがいい(いやもちろん、週報読む人が「これは難易度インパクトも大きいバグだったんだな」って評価してくれればいいけれど、期待できないでしょう)。

新しく作られたものも、品質はおそらく悲惨ものになる。コードレビューは手抜きになるだろう。だって自分の実績として週報に書けないし。普通リファクタリング(コードの整理)をしてコードの複雑度を下げてから機能を足したり修正したりするのだが、雑にコードを足すだけになってコードの複雑度が一方的に増加していくようなことになるはず。だってリファクタリングとか人事考課評価されないでしょ。

そもそも、残っている全員が誰もTwitterの持続可能性を気にしていないんじゃないかと思う。ビザホルダーは永住権取るか良い転職先が見つかるまで職を維持できればいいやとしか思ってないだろうし、「ハードコア」に共感した人もなにか一発当てて去っていくことしか考えてないだろう。だから、誰にとっても技術負債なんて知ったことではない。どうせ数年以内にクビになるか転職するし。

心理的安全性のなくなった職場生産性の低下度や、SREがいなくなったことによるサービス品質の低下については、正直なところよくわからない。まぁ、上がりはしないんだろうけど、もしかすると大して影響ないのかも。

ただ、Twitterが糞コードの巨塔みたいになっちゃうのはほぼ確実かな、とは思う。

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