2022-11-21

ザ・メニュー映画) ネタバレ感想

ネタバレ








から思い出したけど、レストラン椅子の背もたれに服やバッグをかけるのはマナー違反

何が悪いかというと、水商売女性のしぐさとされているから。

まり、初っ端から主人公職業を暗示しているわけだ。

それに気づいたから、給仕係が無茶苦茶乱暴にそれを回収している。

そしてヤニ切れでトイレにこもったあたりで完全にばれてお前は何者だと問い詰められる。

本来心中予定のカップルか何かをあてがう予定だったんだろうと思う。

細心の注意を払って用意した素材に不純物が混じってシェフはさあ大変。

料理に対して誠実に向き合わないクソ客ばかりのなかで、マーゴは割と直感で気づいたんじゃないかな。

前菜からしておのぼりさんのような料理で、これは客をバカにしていると。

一方のタイラー料理に対しては執心しているけれど、それを提供する人、食卓を囲む人については関心を持たない。

彼が悪いオタクとして公開処刑されるのは納得感が高い。

エンジェル投資家が堕天するのと合わせてよいサービスシーン。

客もクソだけど、シェフ稼業もクソ。

努力しても報われないクソ。

パワハラセクハラ蔓延のクソ。

料理を極めるほど人間性を無くしていくクソ。

何もかもがクソ。

そのどん詰まり集大成としてのクソディナー。

ただ、田舎ダイナーの親父としてハンバーガーを焼いていれば、本当に料理必要とし感謝してくれる人と幸せに生きられたのでは

というのもシェフ妄想で、下層にいるマーゴにとってはやはりそれもクソだと言いたげな表情。

その場のルール理解して、それをうまく使うことで難を逃れるというのは、おとぎ話的によくできている。

ともあれ、予期せぬトラブルをうまくさばき、より完成度の高いディナーとして提供したシェフ努力拍手

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