2022-05-21

今あえて2004年版の映画ULTRAMAN」について語ろう

シン・ウルトラマンで盛り上がっているが、かつて同じようにそれまで全くウルトラマン存在しなかった世界でのリブート作品が作られた事がある。それが2004年に公開された映画ULTRAMAN」。

残念ながら興行的には全く振わなかったのだけど、とても良い映画なので語りたい。

ストーリーなどの概要についてはWikipedia記事参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ULTRAMAN_(映画)

初代ウルトラマン第一話のプロットをもとにした「始まり物語であるオリジナルから借りてきたのはプロットの部分とウルトラマンと敵の姿だけで旧作と繋がる部分はほとんどない。目配せ程度の小ネタは入ってはいるけれど、分からなくても問題ない。

主人公の真木は巨人の力を宿しても意識人間のままであり、ずっとヒーローとしてではなく、怪異に巻き込まれしまった妻子を持つ普通男性として描かれている。そんな彼が子供言葉きっかけにして、自ら災厄に立ち向かう決心をし、そして目の前で危険さらされている人を巨人の力を使って身を呈して助ける。この映画宇宙よりやってきた異形の巨人が、地球人にとってのヒーローウルトラマンになるまでを時間をかけて描いているのだ。

この後のウルトラマンが初めて空を飛ぶシーンも素晴らしい。ウルトラマンは空を飛べる、なんてのは観客にとっては常識だけど、真木は知らない。だから初めはすんなり飛ばないんだ。攻撃をよける→あれっ飛んだ?→飛べるのか?→飛んでる!!という感じで空に上がって行く。「ウルトラマンが空を飛ぶ」ってシーンは今までいくつも見てきているが私はこれが一番好きだ。その後の空中戦のシーンもいい。真木が戦闘機パイロットだったという事がこのシーンの説得力を生んでいる。

じっくり描写を積み上げて行く映画なので、シン・ウルトラマンみたいなお祭り感は無いし、人によっては前半は退屈に感じることもあるかもしれない。でも、コドモオトナ向けではなく、ちゃん大人向けに作られた今のところ唯一の作品だと思っている。

ただ、今見ようとするとDVDを買うか借りるかしないといけないのがもどかしい。円谷さん、ネクサス共々配信始めてくれませんか?

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  • このツイートはそういう https://twitter.com/nae_auth/status/1515204124668661765

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