2時間の映画で本筋に関係ないとしてもそれぞれに個性はつけておかないと作品の奥行きがなくてもつまらん。
「物凄い凶悪なサル山のボス」「ボスの手下A」「ボスの手下B」とかにしろって話じゃなくて「子供を沢山誘拐して殺した変態」「詐欺師だったけどつい殺してしまい足がついた」「悪質なストーカーだけど飽きっぽい」みたいな犯罪者時代のキャラ付けをしろってことね。
これが出来てない監獄物は途中でネタ切れになって巨大な陰謀が渦巻いてどうこうってことで引っ張り出すけど、それやられても結局ストーリーとキャラクターがリンクしないからつまらんのよな。
物語ってのは「この人は人権意識が強いからトロッコ問題で知り合い1人より嫌いなやつ5人を助けます」ってキャラクターに「じゃあお前の両親と凶悪なレイプ魔の組み合わせだったら流石にどうかな?」ってストーリーをぶち当てるような、「このキャラだったらこのストーリーでどう動く?」を成立させないとつまらんでしょ。
どのキャラがやっても同じようになる話を、どんなストーリーが来てもあんま動きが変わらん配役でやっても化学反応ゼロでどっかで見た話にしかならねえんだよなあ。
キャラデザとプロット制作を別の人間に分業でもさせてるのか知らんけど、それにしたってすり合わせするときに落とし所みつけてキャラとストーリーを化学反応させろってのは。