2021-06-12

MVというゴミ

かつて私が努めていた会社にはMVというゴミがいた。

MVイニシャルではなくそつの愛称に近い。

MVは事あるごとに内容のない薄っぺら知識をひけらかし、ディベートサークルを作ってディベートもどき披露していた。彼が会長から頂いた垂訓は、まさにもどきだな、であった。

こんな彼であるから仕事の机が私と隣接したときなどは非常に鬱陶しい存在となった。

私が新入りにWindows98ショートカットを教えていると、プルダウンメニューが基本だからそれを使うように、と指示し直した。上司からと黙っていると、彼はその巨体を揺らしながら、基本は大事でしょ、そんなんだからおまえは、と愚痴り始める。ぶっちゃけ自分的にはWindowsのプルダウンなど製作者の意図でどうとでも変更できるため、そんな基本に意味はほぼないと思っていた。ある程度のUI独自方言さえ掴んでしまえばよいのだ。

反論すると豪腕を垂らして、ジトーっと下目線で睨んで威嚇してくる。聴かなければ暴力を辞さない構えだった。

会長から上がってきた文書を、ここを応用すれば自然とこういったやり方もできますよね、と空白部分に対する意見を述べると、そんなことは資料には書かれていない、お前の妄想だ、といちいち潰しにかかった。実際のところそうとしか取れない内容であるにも関わらずだ。

MVなんちゃってディベートを弄する割に浅知恵選手権で一位を取りかねない勢いであったため、会長奥さんからMVこころが浅いかしかたないわよ、と言われる始末であった。

こんなMVから、社内からの評判も芳しくなかった。やれしゃしゃり出るだの、口うるさいだの、言ってることが浅いだの散々な暴言が陰口として流れてくる。

私が会社をやめて数年立った後、会社スレがたった。今はもう存在しないスレだが、そこでもMVは9割の元社員からぶっ叩かれるという逸材ぶりを発揮した。私はようやくそときになって、MVのいびりを受けていたのは自分だけではなかったと知った。ついでに調子に乗ってお前相変わらず滑ってんな、とギャグセンスのなさを指摘して書き逃げしたのは良い思い出(?)である

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん