TV版リアタイで当時高校生で、テンプレのような機能不全家庭で生まれ育った俺の視点なんだけど。
シンジは親として接してくれない親父がいて、その代わりに安心できる場所を提供してくれるミサトという大人がいる。
アスカは仲は良いけど心が開けない育ての親がいて、気丈に振る舞っていて、綾波はネグレクトを受けた子みたいに思っていた。
大人組だと当時リッちゃんが強烈で、母親と同じ人を愛してしまい同じ道を辿り、母親をエヴァのシステムに組み込むことで一緒に居られると思うなんて…とゾワゾワした。
「僕はここにいていいんだ!」
と叫んだら世界に色がついておめでとうと言われるの、結構羨ましかったんだよね。
俺は親に認められようとしてもどうも叶わなくて、でも認められることにメンタル全振りすると自分が壊れるのもわかってるからしんどくて、あーこのシンジみたいに何も考えなくても認められる世界に行って、悩みがなくなったことにおめでとう言われてーなーと思った。
そして時は流れて。俺は今人の親をやってて、機能している家庭を構築していると思う。絶対という自信はないけれど。
で、諸事情で劇場では見られないから、ネタバレ上等で新エヴァの色んな感想を見てみてさ。
俺が我が子が成長するに従ってエヴァに対して感じていたものが詰まってるっぽいと思った。
子にとって俺らがゲンドウやユイになりたくないし、ミサトが必要になって欲しくないし、リッちゃんみたいな不倫相手要らない。てか、リッちゃんの母親への執着怖い。
子の同級生に綾波みたいな子がいたらどうしたの?くらい声かけて家で飯食わして包帯巻き直して親に連絡つけようとするし、アスカは多分心に何か抱えてる子だと良くも悪くも思わない。
「僕はここにいていいんだ!」
と気づくまでもなく、いていい場所と世界は色を持っていると感じて欲しいし、そのために子にとって我が家や両親が心地の良い存在であって欲しいと努力をしてるつもりではある。子にとってどうかはわからんが。
そういう俺のエヴァのTV版+旧劇(序破Q見てない)への気持ちが少なからず昇華されると思う。
だから俺は
「変わって完結したエヴァンゲリオン」
を喜んで受け取るんじゃないかな?
なんかこう書くと、お前に家庭や子どもができたからだって言われるかもしらん。
どうでもいい エヴァの話題は終了