2021-01-21

私にできることって、なんなんだろうと

看護勉強をしている恋人がいる。

いくつの県を跨ぐのか、というくらいの遠距離にだ。

その人の話をしよう。

私は『逃げの就職』を選んでしまったタイプ人間であり、たいして興味もなく近くて就職率がいいというだけで高校選びをした。

やりたいこともないのなら、いち早く稼げるようになりたかった。

お金があれば、何かしらやれると思った。

そうして3年過ごし学生時代も終わろうか、というところでできたのが上記恋人だ。

恥ずかしながらそういった経験ゼロ、画面と喋ることが日常だった人種なので、正しいかどうかも普通なのかもわからない。

それでもそれなりに上手く付き合っていけていると思っている。

少し話が飛ぶが、私は、学校での勉強の成果というもの人生幸福必要だと思っていない。

自分のまわりにそういう大人がいなかった(言い方が悪いが、多分みんな頭があんまりよくなかった)影響なのかもしれないし、自分も大して優秀な人間な訳ではないからかもしれない。

やりたいこともなく、金銭面にも余裕があるとは言い難い環境だったので大学に行く気もなかった。

(この考えは、まだ後からやり直すことだってできると周囲に言われてきていたのは影響していると思う。)

看護について勉強していると聞いた時、よくそんな風に頑張れるなと思ったのは覚えている。

から、辛そうなのを見ていると『そこまでして頑張らなくていいんだよ』と、時々口を滑らせそうになる。

本人なりに向き合いたい理由だとかどうしたいだとか、日頃から気持ちは聞いている。

から、頑張ってなんて言いたくない。

頑張っているのを見ているから。

でも、そうするとかける言葉が見つけられない。

頑張ってるのも辛そうなのも知ってる。

知ってるけど、無闇に止めてはいけないことなのもわかる。

今後の為に学んでいるのだ。

自分のように、『ポイントを通過する為の勉強』ではないのだと、そう思うと余計に、どう言葉をかけていいのかわからなくなる。

もし気兼ねなく会える距離にいるのなら、こんな悩みはなかったのかもしれない。

飛んでいって、背中をさすって、落ち着くまでそばにいたかもしれない。

今日は温かいものを出してあげようとか、差し入れ息抜き用のお菓子を準備しようとか、そういうことができたかもしれない。

そんなたらればを並べてしまう程度には、今、自分に何ができるのかわからない。

安い気休めの言葉をかけたいわけじゃない。

でも、本心から言葉はかえって邪魔になってしまうのではないか

ここ数日、今まで以上に頭の中をぐるぐると巡ってしまっている。


恋愛ってこういうものなのだろうか、だとしたらみんな凄いな、と思ったのでした。

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