ネットに一度流出した情報は二度と元には戻せないんだから本名や顔といった個人情報を流すな
という戒めとセットで広まっていたのが「ネットに個人情報を晒したやつは何があっても自己責任」という自己責任論だろう
その自己責任論の暴走が顕著に現れたのが某弁護士とコテハンのネットリンチだろう
しかし、今や顔と名前をネットに出さない、ことの方が不可能に近い時代だ
知り合いのフェイスブック、学校のホームページ、大会の記録、勤務先のサイト、取材を受けた先のメディア、特別に拒否せぬ限り自分の情報が誰かの手でネットに掲載され、時には許可なく自分の情報を流されることもある
このような状況下で、個人情報流出・拡散の責任を個人に求めるのはおかしい
道すがら取材にあった際のキャプチャ画像が、永遠にネットに残される、それを自己責任と言えるのだろうか
自分の情報を自分で管理できるような、本人の申し立てがあれば掲載された個人情報を即刻削除できるような厳しい規制が必要ではないか
顔写真の「コピペ」なども、肖像権の侵害として罪と認識させる必要があるのではないか
余談だが、忘れられる権利という言葉は、不十分なように思う。一度ネットに掲載された情報が常に拡散し続けている状態を止めるのは、忘れられるというよりはこれ以上認知されないことに近い。閲覧者という仮定の存在を主体にすることで、責任転嫁しているように思う。個人情報を自分の意図せぬところで公開されない権利というのが本来求めるところではないのか
写真がNGでもチーズ牛丼みたいに擬人化されるだけ 写実的な絵は写真と変わらない