わたしは、十数年前の覇権ジャンル、今ではあの作品懐かしいよね、と言われるような作品の絵描きをやってきた。
たまにイベントに出たりオフ会をしたりして、顔見知りが出来たり、気が合う人とだけ付き合って、
そんな私が、久々に旬ジャンルにハマった。
軽い気持ちで漫画を書き、Twitterに投稿すると、いいね数が前ジャンルとは比べ物にならないくらいついた。フォロワーもぶわっと増えた。(ありがたい)
覇権ジャンルの力はすごいなあ、でもこれは実力ではなくてジャンルの力だからなあ、と冷静な自分がいた。
ずっと小さな世界でちまちまと絵を描いていた自分は、よく知らない多勢から褒められるより、
知り合いの好きなフォロワーから反応を貰う方がとっても嬉しい事に気づいた。
Twitterは絵の上手下手というよりも、交流のうまさ・旬ジャンルかどうかがいいね数に直結する所がある。
もちろん、例外もあるけれど。
数時間かけて丁寧に描いた絵より、五分で書いた突っ込みどころのある漫画の方が正直伸びる。
絵を描くツイッタラーは、コンテンツと化しているんじゃないかなあ。
そう思うと、なんだか虚しくなってしまって、見たことない数のいいねを貰っても、むしろ寒々しく感じてしまうようになってしまった。
あと、マシュマロが流行っていたから始めてみたけれど、割とすぐ辞めた。
正直、友達からいいねって言われたらそれだけで十分だし、匿名でどこの誰だか分からない人から貰う感想が嬉しくなかった。
そういうコミュニケーションが取れないから、オタクとして生きづらいのかなと感じてしまう。