飽くまで私が40年ほど生きてきた中での狭く偏った観測範囲での話なのだが、仕事が出来る人に草野球が趣味の人は居ない。
ここでは仕事の出来具合を「特に出来る」「普通」「特に出来ない」の3段階に分ける。
その上で「特に出来る」と「草野球が趣味」には負の相関関係があるように見える。
一口に「仕事が出来る」と言ってもサラリーマン/経営者/自営業ではその像も異なるわけで、サラリーマンならば「成績が良い/若くして出世している」、経営者ならば「経営順調」、自営業ならば「とにかく儲かっている」辺りになるだろう。
単純に「草野球が趣味」の人が減少しているので知り合わないだけなのでは?と言われればそうでもなく、確かに多くはないが知り合いには「草野球が趣味」の者が複数名おり、しかしその全てが仕事の出来具合において「普通」ないしは「特に出来ない」なのである。
そして面白いのは「仕事が出来る」者達がスポーツ系の趣味を持っていないのかと言われれば全くそういうことはなく、しかしそれはサッカー/フットサルだったり、テニスだったり、ゴルフだったり、自転車だったり、マリンスポーツだったりウィンタースポーツだったり、登山だったりするのだ。
そしてもう一つ面白いのは決して「野球そのもの」と「仕事が出来る」に負の相関はないことである。
「仕事が出来る」者達の中には元高校球児や、中には甲子園出場経験まである者も居た。
こうなると「何故なのか?」を考えるわけだが、自分であれこれ考えてみてもいまいちしっくり来る説に辿り着けない。
まず最初に思い付くのは「時間的拘束が長いので忙しい人は趣味にし辛い」という点。
野球の1試合はそこそこ時間が掛かる上、チーム対チームでの戦いなのでスケジュールに融通が利かない。
しかしながら自営業の場合は分からないがサラリーマンの場合は休日しっかり休むのも「仕事が出来る」証なわけで、休日の趣味に時間を費やせないという前提は間違いであることが分かる。
そもそもフットサルやテニスなどは場所移動も試合も比較的サクッとできるのに対し、ゴルフやマリンスポーツやウィンタースポーツは移動も含めると時間が掛かるし、登山もそうだ。
その他の特徴を考えてみても、「チーム戦」はサッカー/フットサルもそうだし、「拘束時間に対する自分の運動時間が短い」だとゴルフもそうなる。
いやそもそも「野球そのもの」と「仕事が出来る」に負の相関がないんだから野球というスポーツの特性そのものを掘り下げても意味がないのだ。
そうなると「草野球から野球を除いたもの」を「仕事が出来る」者達は好まないということになるのだが、それって何だ?
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乞食は帰れ