その日は突然だった。
グループの公式ブログで推しの当日付での活動辞退を告げられた。
発表のあと思い返すと最後の接触(握手会)の時に推しに言われた言葉や推しの表情、あの違和感の謎がとけた気がしたことを覚えてる。
推しがアイドルをやめても好きでいられると思ったし今も大好きだ。嫌いにはなれない。
ステージでキラキラしてる推しが大好きだった。歌もダンスも特別上手いわけではなかったと思うが、推しには人を惹き付ける力があったと思う。推しの立ち位置が前になっていくことが応援していてとても嬉しかった。推しが汗を流して全力でパフォーマンスする姿をみて自分も頑張ろうと勇気づけられていた。
推しとの接触(握手会)の時間も大好きだった。推しに会うために辛い仕事も頑張れた。いろんな話をした。あの時の私を支えてくれていたのは間違いなく推しだった。
アイドルをやめてからも推しはステージに立つ機会が何度かあった。アイドルの時には聴けないような曲を歌ってくれたことが嬉しかった反面、アイドルの時みれてた景色がみれなくなって悲しかった。キーが高くて声が出ないと言って歌唱中笑いながら誤魔化してパフォーマンスをするようになった。
推しとは今も接触(写メ会等)ができる時間がある。しかし昔のように話せなくなってしまった自分がいる。なにを話したら推しが楽しいか考えてしまう。
また、推しのイベントに行くのがとても憂鬱になってしまった。アイドルの頃よりオタクも減りイベントにいるのはいつも同じオタク。イベントで推しはお金を沢山使うオタクを優遇するようになった。自分で言う話ではないのは承知しているが、私もわりとお金を使っていた。しかし、1人特別お金を使うオタクがいて、私はもう必要ないだろうと思い込んでしまうことが増えた。オタクなんて、もともと必要とされていないのだから、大前提としてなにを勘違いしてるんだと自分でも思う。それにお金を使う人を優遇することは推しの大切な仕事だとも思う。自分で自分が面倒くさくて仕方ない。勝手に病むことが増えた。推しのイベントはオタク同士ほとんど仲が良かった。そんな中誰一人話す人がいないというのも辛かった。オタクの視線を気にしてしまうことが増えた。
もうこんな感情になるのも推しの嫌いなところが増えるのも耐えられない。オタ活というのは楽しいものであるべきだから、年内で一度推しから離れようと決心をした。
決心をしたはずだった。忘年会の二次会中酔ったノリで『ジワるDAYS』を歌うまでは。歌いながら自分でも引くほど涙がとまらなかった。離れたくないと思ってしまう自分がいた。自分にとって良い選択はなにか…大晦日までには決断したい。オタクって、いや私ってめんどくさいな。
よく知らんけどめっちゃおもろい曲名やな