2019-10-16

痴漢に遭った話

数年前に、そこそこ混雑した電車の中でおしりを触られたことがあって、ふと思い出したから書きます

私、その日はひと駅しか乗らないからって、ちょっと大きめのリュックサック背負ってドアの前に立ってた。午後10時ごろ。仕事からの帰り道。大人しめの紺のワンピース着てた。ちょっと気に入ってたワンピース

乗り込んだ電車が発車して1〜2分後、おしりを触られる感触があった。隣の人とは肩は触れ合う程度の混雑感、でもリュックサックの下のおしりに手が触れるなんて、触れようと思って触れない限り、あり得ない。

おかしいと思って視線をあげたら、こちらに手を伸ばしている男性が目を逸らした。ふつうの、気の弱そうなサラリーマン風の人。30代半ばに見えた。

その日は仕事で疲れていてやけっぱちな気分だったし、周りにたくさん乗客もいるんだから何かあってもなんとかなるだろうと、その人のシャツの袖口を掴んで、「触りましたよね?」と言った。やけくそだったけど、緊張して心臓飛び出そうだった。信じられないほど毅然とした声が出た。

男性が「すみません」と答えたので、「次の駅で降りましょう、駅員さんのところに行きます」と言ってそのまま袖口を掴んでいた。隣の駅までのほんの数分が、ものすごく長かった。勝手にあてにしていた周りの乗客はほんの少し目線をくれただけで、誰も助けてくれなかった。

隣の駅で男性と一緒に電車を降りて周りを探したけど、タイミングの悪いことに駅員さんは見当たらなかった。私は家が遠くて、仮に駅員さんに警察を呼んでもらっても終電に間に合わなくなる。帰れないのは困る。でもこのままこいつを逃すのも胸くそ悪い。

私は彼に向き合って、「勝手にひとの身体触っていいと思ってるんですか?」と聞いた。また毅然とした声が出た。彼はしょげかえって「すみません、もうしません」と答えた。黒髪でロングのワンピースを着た大人しい見た目の女が、静かに怒って詰め寄ってくるなんて想定外だったのだと思う。彼は可哀想なくらい怯えていた。

私の身体は私のものなので、許可なく触るのはおかしいということ、これまで触ってきた女性たちは何も言わなかったかもしれないが、決して触ることを許していたわけではないこと、時間がないし駅員さんが見当たらないからもう帰るが、二度とこんなことをしないでほしいこと。

周りの通行人からの奇異の視線には気付いていたけど、気持ちが収まらなくて、ひと通り言い募ってそのまま別れた。彼はこちらの目は見なかった。(私はずっと彼の顔を見て話していたのに!)

そんなことがあったことを、今日久しぶりに東海道線に乗って思い出した。

あの人、あの後痴漢やめられただろうか。やめられていたらいいけど、どうしていますか?横浜駅で私に降ろされたサラリーマン風のあなた

私は、お気に入りワンピース、知らないおじさんに触られて気持ち悪くて、何回か洗濯したけど、やっぱりダメで捨てました。

  • 触ってもいいですか?

  • 電車の中の乗客全員チカンなんだよ ネットサイトで計画して集団置換する事件あっただろ 一両丸ごと選挙して置換しまくる犯罪だから絶対通報するべきだったんだ

  • 名刺とか貰っておけば良かったのに。

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