国連総会で演説されたグレタさんの話題を耳にして、思う所があったので雑記。
グレタさんの主張は詰まる所
「自分たちだけが良い思いをして、そのツケを将来の世代に押し付けるな!」
という話になるのだと思うけれど、
この手の話って突き詰めれば「科学技術・工業活動をやめよう」にしかならないと思う。
人間活動の持続可能性を鑑みた際の最大の難題は、資源の枯渇、すなわちエントロピーの増大であり、
科学技術はこの根幹的な問題との相性が致命的なレベルで最悪であるから。
逆に、何故地球温暖化は昨今これほど脚光を浴びているかと言えば、それが環境ビジネスになるからだろう。
環境問題は「将来のことを踏まえてやめよう」と言っても金にならない。そういうものは見向きされない。
逆に「将来のことを踏まえてこういう技術を取り入れよう」は金になるから、ビジネスの大義名分としてもてはやされる。
その点、エントロピーの増大問題は、工業活動を停止させる以外に解決方法はない(現状の技術学術では
もし明日、何かの奇跡で地球温暖化問題が解決しても、熱死の環境問題は何も解決せず、
グレタさんの言う所の「自分たちだけが良い思いをして、そのツケを将来の世代に押し付けるな!」という構図は変わらない。
そういう根幹的な部分を避けた環境問題云々の議論を見ても、ポジショントークの衝突にしか映らないし、
グレタさんも正直、博士号を取得している訳でもない以上、思い込みの強さから担ぎ上げられたジャンヌ・ダルクにしか見えない。
現状の地球温暖化政策を単なる延命治療や子供騙しと揶揄するなら、その本質は地球温暖化が解決した所で何も変わらない。
どんな在り方も一興。
正直中国行って叫んでこいやって思っちゃう